映画『哭声 コクソン』のあらすじをわかりやすく紹介しています!
ネタバレありきの記事なので、まだ見ていない方はご注意ください。
本編時間:156分
制作国:韓国
監督・脚本:ナ・ホンジン
この映画の解説考察記事はこちらです↓
キャスト、キャラクター紹介
ジョング…クァク・ドウォン
コクソン村の警察署に勤める巡査部長。
村人同士が殺しあう怪奇殺人事件を捜査する。
※クァク・ドウォンの他出演作…映画「KCIA 南山の部長たち」「ある会社員」など
日本人…國村隼
数ヶ月前からコクソン村に住み着く怪しい男。
この男の奇行を数人の村人が目撃している。
※國村隼の他出演作品…映画「MINAMATA -ミナマタ-」「オーディション」など
イルグァン…ファン・ジョンミン
数ヶ月前からコクソン村に住み着く怪しい男。
この男の奇行を数人の村人が目撃している。
※ファン・ジョンミンの他出演作品…映画「工作 黒金星と呼ばれた男」「国際市場で会いましょう」など
ヒョジン…キム・ファニ
12~13歳位のジョングの一人娘。
日本人と接触してから様子がおかしくなる。
ソンボク(ジョングの部下)…ソン・カングク
イサム(神父見習い)…キム・ドユン ほか
あらすじ紹介
あらすじ①:村人同士の殺人事件
韓国の田舎の谷城(コクソン)村では、家族が家族を惨殺する事件が多発していました。
コクソン村の警察官ジョング巡査部長(クァク・ドウォン)は、ご近所に住むチョ夫婦が殺されたと連絡を受けて現場に駆けつけます。
チョ夫妻を殺したのは村人のパク・フングクという男です。
フングクはチョ夫妻を惨殺した後は魂の抜け殻のようになり、目は白く濁って全身に発疹も見られ明らかに異様でした。
離れの豚小屋からも大量の血痕が見つかり、フングクはここでチョの妻を殺したようです。
また、この豚小屋の小部屋から黒魔術の儀式でもしたかのような形跡が見つかりました。
その後フングクの検査で幻覚性の強い毒キノコの成分が大量検出され、毒キノコで発狂したのが事件の真相ではと推測されました。
その後、ジョングは部下のソンボク(ソン・ガングク)から「ここ最近の殺人事件は村に怪しい日本人が来てから起きているらしいと村で噂されてる」という話を聞きました。
ジョングの非番の日の夕方、また殺人事件が起きて現場に駆けつけます。
その一家の妻が「毒キノコ状態」になり、家族を殺して自宅に放火したそうです。
この時、ジョングは野次馬の中に噂の日本人(國村隼)を見つけました。
翌朝、昨日の事件を起こした妻の首吊り死体が見つかり、ジョングとソンボクは全焼した事件現場の見張りを任されます。
ジョングは昼休憩中に噂好きの友人から「首吊りした女は日本人と喋ってからおかしくなったらしい」と聞きました。
午後、ジョングはどこからか現れた白い服の女(チョン・ウヒ)と話します。
女いわく、自殺した妻の母親は「あの日本人は悪霊だ 目をつけられると呪い殺される」と言っていて、おかしくなった娘のために祈祷師を呼ぼうとした矢先に事件が起きてしまったそうです。
その後ジョングが電話して戻ってくると白い服の女は消えていて、裏の林でフンドシ1丁の日本人と遭遇します。
ジョングは日本人に追い詰められて悲鳴をあげると、気付いたら自宅の布団の上に寝ていました。
布団から出たジョングは妻からヒョジンが体調を崩したと知らされました。
あらすじ②:
その日、ジョングとソンボクは日本人を見たという猟師に話を聞きに行き、日本人を見た山に行ってみます。
そこには食いかけの鹿の死体が確かにありました。
ジョングは怖がって帰ろうとする猟師にしつこく「日本人の家に連れて行け」と頼んでいると、猟師に雷が直撃しました。
ジョングとソンボクは慌てて猟師を病院に連れて行きます。
この時、同じ病院に入院していた発狂した加害者パク・フングクが激しい痙攣発作を起こして最後は大量吐血して死にました。
その日の深夜、ヒョジンは「知らないおじさんが家に入ろうとしてくる夢を見た」とジョングに言いました。
翌朝、ヒョジンは嫌いなはずの魚を沢山食べていて様子が変なので、ジョングの義母は腕の良い祈祷師を探すことにしました。
その後、ジョングはソンボクとソンボクの甥で神父見習いのイサム(キム・ドユン)を連れて日本人の小屋に行きます。
小屋の前には鎖に繋がれた黒い大型犬がおり、施錠されていた部屋には黒魔術のような祭壇や道具があり、隣の隠されていたスペースにはパク・フングクなど発狂した村人たちの写真が壁一面に貼られ、床は発狂した人たちの私物で溢れていました。
3人が呆然としていると、日本人が帰ってきたので3人は撤退しました。
日本人が村で起きる事件に関わっていることは確定です。
さらに最悪なことに、日本人の家にあった物の中にヒョジンのスニーカーがありました。
帰宅したジョングはヒジョンに「日本人に会ったのか?何をされた?」と問い詰めると、ヒョジンは奇声や暴言を吐くなどして反抗しました。
良い子だったヒョジンの豹変ぶりにジョングはショックを隠せません。
その日の深夜、ジョングが恐る恐るヒョジンのボディチェックをすると、過去に「毒キノコ状態」になった人物全員にあった発疹が見つかりました。
あらすじ③:
翌日、ジョングはイサムを連れて再び日本人の家に行き、「なぜこの村に来た 出ていけ」と迫りますが、日本人は「話してもきっと信じない」と曖昧な答えばかりです。
怒ったジョングは日本人の部屋も祭壇も壊し、黒い犬を殺して「3日以内に出て行かないとお前も殺す」と脅しました。
ジョングとイサムが去った後、日本人は「次はあいつだ」とつぶやきます。
翌朝、ジョングの家の門に黒山羊の死体が吊るされていたり、ヒョジンがご近所の奥さんを怪我させてしまう事件も起こりました。
その後、ジョングの母が呼んだ高名な祈祷師イルグァン(ファン・ジョンミン)が現れます。
イルグァンはヒョジンと家の中を見るとすぐにお祓いの儀式を始めました。
お祓いが終わると、イルグァンは「あの日本人は悪霊そのものだ ジョングが挑発したせいであの子は最悪の呪いをかけられている」と言います。
今日の普通のお祓いでは呪いを撃退出来ないと言うので、ジョングはイルグァンに一千万ウォン払って悪霊を殺す『殺』の儀式を依頼しました。
翌日、イルグァンはジョングの家の庭で『殺』の儀式を行います。
ヒョジンは苦しみ始め、儀式が盛り上がってきた頃には瀕死状態に陥ります。
見ていられなくなったジョングは儀式を無理やりやめさせてヒョジンを病院に連れて行きました。
同じ頃、日本人は山で男の死体を見つけます。
その死体は「毒キノコ状態」になった村人のパク・チュンベという男でした。
日本人はチュンべに何やら儀式をしていましたが、突然苦しみ始めて儀式を途中やめして眠ります。
そんな日本人の様子を白い服の女が物陰から見ていました。
その後、ジョングは相談した神父が「悪霊は血肉を持たない」と言っていたことから、日本人が本当に悪霊か確かめることにします。
ジョングは5〜6人仲間を連れて日本人の小屋に行くと、日本人はおらずパク・チュンベのゾンビに襲われました。
ゾンビは頭にクワを刺しても暴れ続けましたが、なぜか突然苦しみ始めて動かなくなりました。
その直後、ジョングたちは山に隠れていた日本人を見つけて追いますが、見失ってしまいます。
この時、白い服の女も山に紛れて日本人とジョングたちを見ていました。
ジョングたちは一旦諦めて山を降りていると、ジョングが運転する軽トラの前に突然人が降ってきました。
ジョングたちが確認するとそれは間違いなく日本人で、死んでいるようだったので崖から捨てて帰りました。
山から離れた自宅にいた祈祷師イルグァンは、日本人の死を感知すると「餌を飲み込んでしまったな」と独り言を言いました。
ジョングが病院に戻るとヒョジンは正常に戻った様子で、ジョングは泣いて喜びます。
同じ時間帯のニュース番組では「毒キノコが混入した健康食品が流通し、口にした人が重度の精神錯乱状態に陥る事件が発生している」と報道されていました。
この日の夜、イルグァンは苛立った様子でジョングに何度も電話しますが、応答がないのでジョングの自宅に向かいます。
同じ頃、ソンボクは発狂して彼の祖母を殺害し、他の加害者と同じく廃人になってしまいました。
ソンボクの甥イサムは警察からの連絡でこのことを知り、呪いが終わってないと気づかされました。
あらすじ④:結末
イルグァンはジョングの家に着きますが、ジョングの家族はまだ病院にいて不在でした。
この時イルグァンは大量の鼻血と嘔吐をします。
そこに白い服の女が現れ、イルグァンは女から逃げるようにその場を離れました。
一方ジョングはヒョジンを自宅に連れ戻した直後に着信に気付いてイルグァンの家に向かいます。
ところがイルグァンの家は空っぽになっていました。
どういうことか考えているとイルグァンから電話が入ります。
イルグァンは「俺は『殺』をかける相手を間違えた 本当の悪霊は白い服の女で、日本人はきっと祈祷師だ 日本人は女から村を守ろうとしていたに違いない 女は今やりたい放題だ ヒョジンが危ないから早く家に帰れ!」と言います。
混乱しつつジョングは帰宅しますが、家にヒョジンがいません。
家の周りを探していると、そこに白い服の女が現れました。
白い服の女は「ヒョジンは悪霊に惑わされてる 日本人とイルグァンはグルだ あの2人はあなたの家族を殺そうとしている だから私はあなたの家に罠を仕掛けた 鶏が3回鳴くまでは絶対に家に入ってはいけない そうしないと罠が発動しないしあなたの家族も死ぬ」と言います。
日本人はジョングが殺したはずですが、白い服の女は「あいつは死なない」とも言います。
迷っていると、ジョングは白い服の女も日本人と同じくヒョジンのヘアピンなど発狂した人たちの私物を持っていることに気づきます。
白い女が怪しいと思ったジョングは、鶏が3回鳴くのを待たずに家に入りました。
家の中は血まみれで、ジョングは浴室で刺された妻と義母を発見します。
妻はかろうじて息があったものの、ジョングの目の前で息を引き取りました。
泣き叫ぶジョングの背後にヒョジンが立ちすくみます。
ジョングは何度もヒョジンの名前を呼びますが、ヒョジンは無反応でした。
白い服の女は絶望した表情で座り込みました。
一方、神父見習いのイサムは日本人の正体を確かめるために山に行き、洞窟の中で毛布にくるまり座っていた日本人と遭遇します。
イサムが「お前は何者だ?お前が悪魔じゃないと言うなら、私はお前に危害を加えない」と言います。
日本人は「お前は私を悪魔だと既に確信してる だから私が本当のことを言ってもお前は信じない それに、私がお前を無事に帰すと思うか?」と言うと、カメラを取り出して不気味に笑いながらイサムを撮影し始めました。
次の瞬間、日本人の容貌は悪魔のようになり、ルカの複音書の一節を口にしながらイサムに向かってシャッターを切り続けます。
イサムは恐怖で動けなくなりました。
夜明け頃になると、イルグァンがジョングの家に現れます。
ヒョジンは家の窓際に座り廃人と化していました。
イルグァンは平然とした様子でジョングの妻と義母の死体と、絶望にくれるジョングの姿を写真撮影して足早に立ち去りました。
ジョングはうわごとのように「ヒョジン、大丈夫だ 父さんは警察官だから…」とつぶやき続けました。
以上です!解説・考察は次の記事です。
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