「ダーク・プレイス」(2015)ネタバレ解説|事件の真相など整理しました。 | 映画の解説考察ブログ

「ダーク・プレイス」(2015)ネタバレ解説|事件の真相など整理しました。

※この記事にはPRが含まれています。
※この記事にはPRが含まれています。
サスペンス

映画「ダーク・プレイス」(2015)に関する解説・考察をしています!
「事件の真相」「ベンが上訴しない理由」「ベンと元恋人クリシーの関係」などについて書いてます。

ネタバレありきの解説考察記事です。本作をまだ見ていない方はご注意ください。

ダークプレイス

原題:Dark Places
制作年:2015年
本編時間:112分
制作国:イギリス、フランス、アメリカ
監督・脚本:ジル・パケ=ブランネール
原作小説:『冥闇』ギリアン・フリン著

この映画の関連商品を楽天で検索する!

キャスト&キャラクター紹介

ダーク・プレイス
(引用:http://cinemaisland.blog77.fc2.com
リビー・デイシャリーズ・セロン
幼いリビー…スターリング・ジェリンズ
1985年に起きた『カンザス一家殺人事件』の唯一の生き残りで、事件当時は8歳だった。
事件の遺児を憐れむ人々からの寄付金で生活していたが、事件から30年近く経った現在は寄付金をくれる人がいなくなりお金に困る。

 


(引用:http://www.beyazperde.com
ライル・ワースニコラス・ホルト
キラー・クラブ(殺人クラブ)の会計係。
リビーにキラークラブの集まりへの参加を依頼した。
「カンザス一家殺人事件」で逮捕されたベンの無罪を信じ、真犯人の手掛かり集めに邁進している。

 


©2014 DAMSELFISH HOLDINGS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
ベンコリー・ストール
少年時代のベン…タイ・シェリダン
リビーの兄(画像:左46歳、右16歳)。
事件の犯人として捕まり収監されているが、本当に彼が犯人なのかと疑問視する声も多い。
事件当時は16歳で、悪友とつるみ悪魔崇拝の傾向があった。

 


(引用:https://www.flavourmag.co.uk
ディオンドラ・ワーツナークロエ・グレース・モレッツ
成人後のディオンドラ…アンドレア・ロス
16歳当時のベンの恋人。自由奔放なナルシスト。
ベンが腕に彼女の名前のタトゥーを掘るほど溺愛していた。
当時はベンの子どもを身ごもっていた。
パティ・デイ(リビーの母親)…クリスティーナ・ヘンドリックス
ラナー・デイ(リビーの父親)…ショーン・ブリジャース
トレイ(ベンの悪友)…シャノンクック
成人後のトレイ…J・ラローズ
ダイアン(リビーの叔母)…ジェニファー・ピアス・マタス
ミシェル・デイ(リビーの姉)…ナタリー・プレヒト
デビー・デイ(リビーの姉、ミシェルの妹)…マディソン・マグワイヤ
クリスタル(ディアンドラの娘)…デニス・ウィリアムソン
キラー・クラブのメンバー…ロリ・Z・コルドヴァジェフ・チェイス
クリシー(ベンに局部を触られたと証言した少女)…ドレア・ド・マッテオ
十代のクリシー…アッディ・ミラー
クリシーの母親…ローラ・カユーテ
ルー・ケイツ(クリシーの父)…リチャード・ガン
ジョセフ(住宅局の男)…マイケル・クラブツリー
リビーの代理人…グレン・モーシャワー
警察官…カール・パーマー  ほか

 

あらすじ紹介(ネタバレ無し)

1985年10月13日の深夜、カンザス州に暮らす母子家庭の一家5人のうち3人が惨殺される事件が起きました。
兄妹の末っ子で当時8歳だった女の子リビー(シャロン・ストーン)は異変をいち早く察知し、窓から逃げて納屋に隠れていたため生き残りました。
リビーの母パティと2人の姉ミシェルデビーは殺されてしまいました。

その後、警察の捜査で当時16歳だったリビーの兄のベンが逮捕され、終身刑の判決を受けました。
ベンにはアリバイがなく、警察に対して極めて反抗的で、さらにベンには悪魔崇拝の傾向があったことなどの状況証拠と、警察の誘導尋問によるリビーの証言がベンの有罪判決の主な決め手でした。


(警察に保護されたリビー 引用:https://www.cinemacafe.net

事件発生から30年後の2015年。
リビーは38歳になった現在も事件が起きた家に1人で住み、遺族に贈られる寄付金や、数年前に出版した自叙伝の印税で生活していましたが、年々寄付金は減り、本の売れ行きも尻すぼみでリビーはお金に困っていました。

リビーの代理人は「寄付金に甘えずにちゃんと働いていれば困ることはなかった」とたしなめ就職を促しますが、リビーは今更働く気はありません。

そんなある日、リビーは一通の手紙を受け取ります。
手紙は『キラー・クラブ』という団体メンバーの男ライル・ワース(ニコラス・ホルト)からで『私たちの会合に参加してくれたら500ドル支払う』と書かれていたので、リビーはライルと会ってみることにしました。

キラー・クラブは未解決事件や冤罪の可能性の残る事件の真相を推理するのが好きな人々が集まる趣味サークルのようなものです。
集会当日。リビーは約束したナイトクラブに行くと、20人程のキラー・クラブのメンバーから「ベンは冤罪の可能性が高い。再審請求のための証拠集めに協力してほしい」と頼まれます。
リビーは「ベンが犯人で間違いない」と怒って帰りますが、それから事件について思い返す事が多くなりました。

数日後、再びお金に困ったリビーはライルに連絡して真犯人探しの手伝いをする約束をして800ドルもらいました。
リビーはクラブメンバーに非難された悔しさから、ベンが犯人だと証明するためにもクラブの調査に加わりますが、調べれば調べるほど驚くべき事実が明らかになります。

『COME SEE』Belong
『Do You Wanna Touch Me?(Oh Year)』Joan Jett & the Blackhearts
『Harder Than Steel』Jag Panzer
『Keep Your Hands To Yourself』Georgia Satellites
『If I Live, or if I Die』Cuff The Duke
『Never Came Close』Belong

 

解説・考察や感想など!

終盤で一気に畳み掛けるように真相が明かされた上に若干複雑だったため、事件の流れや気になった点などについておさらいしていきます。

 

事件の真相は?


(当時のベンとディオンドラ 引用:https://www.cinemacafe.net

結論から言うと、母パティと次女デビーを殺したのは連続殺人犯のジョセフ、長女ミシェルを殺したのはディオンドラです。

1985年当時、リビーの家族が住んでいた地域で『負債者の天使事件』と呼ばれる連続殺人事件が多発していました。
犯人は金銭的に困窮した人物に近づき、巧みに誘導して債務者に自殺を決心させ、お金を受け取って債務者を殺すというやり口です。

この連続殺人犯が、住宅局の人間をかたってパティに近づいていた男ジョセフです。
ジョセフもかつては被害者たちのような借金に苦しんだ経験のある元債務者で、自己破産で借金を清算した人物でした。

リビーの母パティは当時、自宅から立ち退き通告を受けたり、元夫ラナーからの金の無心などお金に困る状況に立たされていた上に、ベンの悪魔崇拝に関する件で警察まで現れて精神不安定だったので、そこをジョセフに付け込まれてしまいました。
ただし、自宅からの立ち退き願いはジョセフがパティを追い詰めるための嘘でした。

パティは自殺を決心し、ジョセフが用意した『殺人許可証』にサインし、貯金の大半をジョセフに支払う約束をして、子どもたちはパティの死後に払われる生命保険金で生き延びてもらおうと考えました。

ジョセフがパティを殺す約束の日、ベンは殺人契約の件は全く知らず、警察から逃げるためにガールフレンドのディオンドラと一緒に家出することにします。
ここ数日ベンはディオンドラの家に寝泊まりしていましたが、最低限の生活品とへそくりを持ち出すためにディオンドラを連れて帰宅しました。

ベンが家出の準備をしていた時、長女ミシェルに見つかってしまいます。
ミシェルはベンの家出を知ると駄々をこね、「全部ママにバラす!」と騒ぎました。
この時、犯人ジョセフもパティを殺すため家に侵入していました。
ジョセフはパティを殺してすぐ退散しようとしますが、次女デビーに見られてしまったのでデビーも撃ち殺して逃げました。

銃声に驚いて廊下に出たベンは、パティとデビーが殺され、男が逃げていくのを目撃しました。
そしてリビーが外に出たことに気付いたベンは、リビーを追いかけて物置小屋に入り「そこでジッとしてろ」と声をかけて家に戻りました。

ベンが外に出ていた隙に、ディオンドラはミシェルを絞め殺していました。
戻ってきて事態を把握したベンは怒りますが、ディオンドラは開き直って「リビーも念のために殺した方が良い」と言い出す始末です。
ベンはディオンドラを連れて家を出ました。

以上が事件の真相です。
真相がわかった後、リビーとライルの告発でディオンドラは逮捕され、ディオンドラとベンの娘クリスタルは失踪しています。
ディオンドラと入れ替わりでベンは釈放されることになり、その後はクリスタルを探すと思われます。
ベンはクリスタルと会ったことが一度もないと言っていましたが、上手く見つかるといいですね。

リビーは元の生活に戻るようですが、事件の真相がわかったことで前向きな人生が始まることを期待してます。




ベンが上訴しなかったのはなぜ?


(引用:https://www.cinemacafe.net

冤罪で有罪になってもベンが上訴しなかったのは、恐らくディオンドラがそうするように仕向けたからです。
ミシェルを殺したのはディオンドラで、真実が明るみになると彼女も逮捕されるため、保身のためにベンを言いくるめて罪をかぶらせていたと思われます。
「私達の子供のためにあなたが服役するべき」などと言ったのかもしれません。

 

ベンと元彼女クリシーの関係

ベンは警察から未成年に対する性犯罪の疑いをかけられていましたが、真相はどうだったのでしょうか。
クリシーがリビーに打ち明けていましたが、言い方が遠回しで掴みにくかったのでこちらも整理してみます。

クリシーは「ベンに猛アタックして付き合えたけど数週間でフラれてしまい、悔しくてパジャマパーティー(女子会)でベンのあることないこと喋ってしまった」というようなことを言っていました。
当時、容姿にも性格にも自信があったクリシーはなぜベンにフラれたのかわからず、同情してくれた友人3人と共謀して「ベンに農場に連れ込まれて体を触られた」と親に嘘をついたのです。
ショックを受けた親が警察に通報し、ベンは警察に疑われることになりました。

ベンのメモにクリシーたちの名前が書かれていたのは、恐らくクリシーが自分で用意したメモをベンの持ち物に忍ばせたのでしょう。

以上です!この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)




この映画の関連商品を楽天で検索する!

感想などお気軽に(^^)

タイトルとURLをコピーしました