映画『ザリガニの鳴くところ』解説考察|犯人は誰?伏線紹介、ニットの繊維の真相など | 映画の解説考察ブログ

映画『ザリガニの鳴くところ』解説考察|犯人は誰?伏線紹介、ニットの繊維の真相など

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ザリガニの鳴くところ ミステリー

映画『ザリガニの鳴くところ』の解説考察をしています!
犯人は誰?伏線紹介、ニットの真相、チェイスの本心などについて書いてます。

鑑賞済みの方のための記事です。まだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

ザリガニの鳴くところ

原題:Where The Crawdads Sing
制作年:2022年
本編時間:125分
制作国:アメリカ
監督:オリビア・ニューマン
脚本:ルーシー・アリバー
原作小説:『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーウェンズ

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キャスト紹介

カイア・クラークデイジー・エドガー・ジョーンズ
ノースカロライナの広大な湿地に1人で暮らす若い女性。
町の人々からは『湿地の娘』と呼ばれ変人扱いされている。
テイトの殺人容疑をかけられ裁判を受ける。
※デイジー・エドガー・ジョーンズの代表出演作…映画『フレッシュ』など

テイト・ウォーカーテイラー・ジョン・スミス
カイアの初恋の人。学校に行けなかったカイアに読み書きを教えた。
大学進学で町を離れていたが、卒業後に湿地のある町に戻ってくる。
※テイラー・ジョン・スミスの代表出演作…映画『ラストウィーク・オブ・サマー』、『シャドウ・イン・クラウド』など

チェイス・アンドリュースハリス・ディキンソン
町で有名な成功者の息子。湿地の中で遺体で発見された。
カイアと恋愛関係だった時期がある。
※ハリス・ディキンソンの代表出演作…映画『マレフィセント2』、『キングスマン:ファースト・エージェント』など

トム・ミルトン(弁護士)…デヴィッド・ストラザーン
メイベル(ジャンピンの妻)…マイケル・ハイアット
ジャンピン(雑貨店の店主)…スターリング・マケル・ジュニア
ジョディ・クラーク(カイアの兄)…ローガン・マクレー
カイアの母…アーナ・オライリー
カイアの父…ギャレット・ディラハント ほか

 

あらすじ紹介

舞台は1963年のノースカロライナ州バークレー・コーヴにある田舎町です。
広大な湿地の中にある物見やぐらの下で、町の人気者で成功者の息子 チェイス・アンドリュース(ハリス・ディキンソン)が死体で発見されました。

チェイスは物見やぐらから落下して死亡したと見られ、事故か殺人かはどちらとも断定できません。
しかし警察はチェイスと恋愛関係でモメていた女性カイア・クラーク(デイジー・エドガー・ジョーンズ)をチェイス殺人の容疑者として逮捕しました。

カイアは湿地にある家で生まれ育った若い女性で、町の人々からは『湿地の娘』と呼ばれ昔から村八分にされています。
チェイスは死亡する前、婚約者がいることを隠してカイアと恋愛関係になり、それがバレてモメていました。

カイアの担当になった弁護士のトム・ミルトンデヴィッド・ストラザーン)は、カイアに犯行時刻のアリバイはないものの、状況からカイアがチェイスを殺すことは難しいと判断して弁護に挑みます。

 

解説・考察、感想など

チェイスを殺したのは誰?

チェイスを殺した犯人がカイアだったことは、ラストの貝殻を始め様々な発言や状況が伏線となり示されていました。
カイアを逮捕した保安官の勘や検察の推理は間違っていなかったものの、カイアは証拠不十分という状況とミルトン弁護士の巧みな弁護で完全犯罪を成し遂げたのです。

網羅できていないかもしれませんが、私が気付いた伏線を紹介します。
まずは発言からですが、大自然と一心同体で生きてきたカイアは自然や動植物と同じ価値観を持ち、人間が倫理観から決める善悪の意識や価値観には疎いです。
自然の価値観として語られている内容はカイアの価値観でもあります。

カイアの価値観を示す発言

「沼は死を熟知してる 死を悲劇にしないし 罪にもしない」
「メス(雌)は手強い」
「自然に善悪は無い すべて生きるための知恵よ 懸命なの」

これら全てカイアが自然を説明するときの発言でもありますが、同時にカイア自身の価値観を示す発言でもあります。

カイアがチェイスを殺した動機に関する発言

「父のような男たちは 最後に必ず自分が殴る」
「孤独に生きることと怯えて生きることはまるで違う そんな暮らしはいや
次はいつ殴られるかと震えて過ごすのは」

これらの発言から、カイアはチェイスに最悪殺されることを危惧して『殺られる前に殺る』を実行したことがわかります。
つまりカイアにとっては正当防衛なのです。

これらの動機に加え、カイアは経験上『捨てられること』や『裏切り』を人並み以上に嫌うので、チェイスの行動に計り知れない憎悪を抱いていたと思われます。




どうやってチェイスを殺した?

カイアがチェイスを殺した方法は、恐らく検察側が推理していた方法で大体正解だったと思われます。

カイアは編集者と会うためにグリーンヴィルへ行き、その日の夜のバスで一度町に戻ってチェイスを物見やぐらに誘い出し、やぐらの穴に落としたのです。
チェイスもカイアを必死で探していたので、お互いに見つけるのは簡単だったと思われます。

また蛍の光り方に関する発言から、カイアは恐らくチェイスに「仲直りしよう」と言って2人の思い出の場所(?)でもあった物見やぐらに誘導したのでしょう。

赤いニットの繊維はテイトが犯人かもしれないと思わせるミスリードで、恐らく2人がもみ合ったときに付着したのです。

 

チェイスはカイアを愛していた?

ザリガニの鳴くところ

© 2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights

チェイスは貝のチャームをずっと首から下げていたらしいので、恐らく彼なりにはカイアを愛していたと思います。
親と世間体に縛られていたチェイスにとってカイアは存在そのものが「自由」の象徴だったからです。
チェイスが見栄の張り合いなどの様々な気苦労から解放されたのはカイアと一緒にいた時だけだったと思われるので、チェイスにとってカイアと過ごす時間は貴重だったのでしょう。

チェイスは親の仕事を継ぐことが決まっていて表向きは喜んでいたものの、本当は親に従うのも嫌で自分の夢もあったのかもしれませんが、町から出て自分を試すのも怖く、親に逆らう勇気もなかったのです。

カイアの本が出版社から認められた時にチェイスが「あまり調子にのるな」と言ったのは嫉妬からで、親に決められた仕事ではなく、好きなことで成功しつつあるカイアが羨ましかっただけなのです。

カイアを愛していたことをチェイス自身が気付いていたかは若干疑問です。
カイアは町ではなぜか「底辺」扱いなので、チェイスは世間体やプライドから彼女を愛する気持ちを認められずにいたか、カイアを愛していることを周囲に公表できず、親が決めた相手と婚約してしまう自分に葛藤を抱いていたと思われます。
チェイスが暴力男でさえなければ違う未来があったのかもしれません。

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