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ジャックが海の墓場で受けていた罰とは?
ジョーンズはジャックに地獄を味わせたかったので、海の墓場に放り込みました。
ティア・ダルマは海の墓場とジャックについてこう言っていました。
死の国ではなく ”罰” が待ち受ける生と死の間に
人間に与えられる最も恐ろしい運命が永遠に科せられる
それが ”デイヴィ・ジョーンズの海の墓場”
まず『肉体も魂も連れて行かれた』はジャックが生きていることを意味します。
海の墓場は生と死の間にあり、そこでは人間に与えられる最も恐ろしい運命が永遠に科せられます。
海の墓場にいる間、その人にとって最も恐ろしい出来事が永遠に続くということです。
ジャックが墓場にいた時、船はあっても海がありませんでした。
つまりジャックが最も恐れるのは「海の無い世界」だったのです。
沢山のジャック、ピーナッツの意味は?
海の墓場でジャックは1人でしたが、幻覚でたくさんの乗組員が見えていました。
その乗組員の容姿は全員ジャックそのものでしたが少しお馬鹿さんで、さらにはヤギがいたり、鶏のような振る舞いをする幻ジャックもいたり、カニも出てきたりと不思議なシーンでしたね。
海の墓場のシーンがジャックの精神世界に近い状態だったとすると、自分以外の人間も全員ジャックだったのは、ジャックが自分自身にしか興味が無い(自己中心性)ことが現れていたように見えました。
また、ジャックがピーナッツ(落花生)を食べるシーンはディズニー映画『ミッキーマウスのジャックと豆の木』のパロディだったようです。
ジャックはピーナッツは部下を殺してまで食べるのに卵には興味を示さないところを見ると、ジャックがピーナッツを食べるのは食欲からではなくラム酒やお宝と同様に大好物だからなのでしょう。
そしてラスト近くでバルボッサが猿ジャックにピーナッツを食べさせるのは、バルボッサは『生命の泉』にたどり着くのにジャックを利用しようとしていることの暗示だと思われます。
カニとヤギの意味は?
海の墓場のシーンで一番印象的だったのは、石ころみたいな白く美しいカニがブラック・パール号を仲間がいる海まで運んでくれるところです。
カニは海の女神カリプソの化身とされる生き物で、ジャックがカリプソに海の墓場から助けてもらうことを暗示しています。
余談ですが、「海の女神」と言われると何事にも寛大なイメージを抱きますが、カリプソは意外と嫉妬深くて好きになった異性は島に閉じ込めてしまうような束縛癖のある神様です。
海の墓場に出て来たもう1匹の動物はヤギです。
これもディズニー関連のパロディなのかもしれませんがわからなかったので、ヤギもカニと同じく神様の化身だったとすると、ヤギは農牧の神様パンの化身とされています。
このパン神様は好色(スケベ)で有名なので、船に乗っていたヤギさんにはそういう意味合い(ジャックは好色な神に好かれている)もあったのかなと思っています。
スワン総督はなぜ殺された?
エリザベスの父スワン総督はデイヴィ・ジョーンズの心臓(デッドマンズ・チェスト)の在りかを嗅ぎまわっていたのがベケット卿に見つかって殺されてしまいました。
スワン総督はジョーンズの心臓を手に入れるか壊すかすることでベケット卿の暴走を止めようとしていたと思われます。
海の墓場から戻った後、何が起きた?
ブラック・パール号を反転させて海の墓場から戻り、無人島でジャックとバルボッサが捕まった辺りから話が一気に複雑になったので整理します。
まず、ウィル・ターナーの目的は父ビルをデイヴィ・ジョーンズの奴隷から解放することでした。
ウィルは父の所に行くために船が必要なので、サオ・フェンと取引して海の墓場の海図の返却と、ジャック・スパロウとバルボッサを捕まえてくる代わりにブラック・パール号をもらうと約束していました。
一方、サオ・フェンの狙いはベケット卿と穏便に争いを治めることでした。
そこで、サオ・フェンはベケット卿と「ジャック・スパロウを渡す代わりにサオ・フェンの部隊には手出ししない約束」をしていたのでしょう。
また、ベケット卿に渡すのはジャックだけで、引っ付いてくるブラック・パール号はサオ・フェンがもらえることになっていたようですが、ベケット卿は約束を無視してブラック・パール号を自分のものにしようとしたためフェンは怒り、バルボッサの話に乗ってベケット卿に仕返しすることにしました。
ベケット卿はジャックから評議会、海賊長、海賊王、銀貨のことなど言い伝えに関する全ての情報を聞き出したら殺そうとしていたようですが、ジャックはベケット卿を評議会の場所に案内する代わりに自由の身にさせてもらうことを約束しました。
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