『パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールドエンド』解説考察|カニ、ヤギ、ピーナッツ | 映画の解説考察ブログ

『パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールドエンド』解説考察|カニ、ヤギ、ピーナッツ

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パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド ダークファンタジー

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン3』、『パイカリ3』の解説・考察をしています!
墓場の罰、カニとヤギとピーナッツの意味などについて書いています。

鑑賞済みの方のための記事です。まだ観ていない方はネタバレにご注意ください。

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド

@2007 Disney

原題:Pirates of the Caribbean : At World’s End
制作年:2007年
本編時間:170分
制作国:アメリカ
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ

 

キャスト紹介

ウィル・ターナーオーランド・ブルーム
刀鍛冶職人の美青年。エリザベスの婚約者。
前作でエリザベスが海賊ジャックにキスをして陥れた現場を目撃していたため、微妙な関係になっている。

ジャック・スパロウイーサン・ホーク
呪われた海賊船ブラック・パール号の船長。
海のどこかでお宝を探している。

エリザベス・スワンキーラ・ナイトレイ
地元ポート・ロイヤルの総督の一人娘。
1人でジャックを探しに行ってしまったウィルを追いかける。

ヘクター・バルボッサジェフリー・ラッシュ
ブラック・パール号の船長。元はジャックの部下だった。
『呪われた海賊たち』でジャックが殺したはずだったが、ティア・ダルマの魔術で生き返り、ウィルたちと一緒にジャックを探す。

ベケット卿…トム・ホランダー
東インド貿易会社の役職者。
ジャック・スパロウと因縁がある。
海の支配者になりたがっている。

ギブス(ジャックの右腕)…ケヴィン・マクナリー
ノリントン(エリザベスの元婚約者)…ジャック・ダヴェンポート
スワン総督…ジョナサン・プライス
サオ・フェン(海賊長)…チョウ・ユンファ
デイヴィ・ジョーンズ…ビル・ナイ
ピンテル(海賊)…リー・アレンバーグ
ラゲッティ(海賊)…マッケンジー・クルック
ティア・ダルマ…ナオミ・ハリス
コットン(舌が無い男)…デヴィッド・ベイリー
マーティ(小男)…マーティン・クレバ
ビル・ターナー(ブーツストラップ・ビル)…ステラン・スカルスガルド
マーサー(ベケットの部下)…デヴィッド・スコフィールド ほか

 

あらすじ紹介

前作「デッドマンズ・チェスト」のラスト振り返り:

前作でジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)はクラーケン(巨大タコ)に食べられて『海の墓場』という異世界に行ってしまいました。

ジャックの友人ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とウィルの婚約者エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)と仲間たちは、魔女ティア・ダルマ(ナオミ・ハリス)に助けを求めると、ティアはかつてジャックが殺したはずのバルボッサ船長(ジェフリー・ラッシュ)を魔術で生き返らせてガイドを頼みました。

 

あらすじ(ネタバレ無し)

ウィルとエリザベスが海にいる間、東インド貿易会社のベケット卿(トム・ホランダー)は権力を行使して、海賊だけでなく海賊と関わりを持つ人々をかたっぱしから処刑していきます。

すると、ポート・ロイヤルの人々は海賊の歌を歌い始めました。
その歌が合唱されることは、世界中の海に散らばる9人の海賊長(キャプテンたち)の招集を意味します。
合唱が行われた話は瞬く間に海じゅうに広まり、キャプテンの招集が始まりました。

ジャック・スパロウはクラーケンに飲み込まれ、『デイヴィ・ジョーンズの海の墓場』という場所にいることがわかりました。
海の墓場の地図はシンガポールにいる海賊長の1人サオ・フェンが持っています。

バルボッサがフェンに評議会の件を知らせて「ジャックは海の墓場にいる。連れ戻すから地図を貸してほしい」と頼みますが、サオ・フェンは怪しんで拒絶します。
そこにベケット卿の軍隊が現れてサオ・フェンたちを攻撃し始めて混乱状態になります。
ウィルたちは混乱に乗じ海の墓場の地図を盗み、バルボッサのガイドでジャックを助けに向かいました。




解説・考察・感想など

ジャックの父が登場したり、テンポの良いアクションシーンも不思議な墓場も楽しかったですが、キーパーソンだったベケット卿の魅力が上手く引き出せていなかったのが残念に感じました。

以下、気になった点を考えます。

冒頭の歌の意味は?

海賊王と仲間たちは 海の女神を寝床からさらい 人間の肉体の中に閉じ込めた
これで海は我が物 時がそれを許してくれる限り
こぎ続けよう どこまでも
The king and his men stole queen from her bed and bound her in her bones.
The sea be ours. And by the powers.
Where we will, we’ll roam

冒頭で少年が歌い始めるこの歌は、映画のキーになっている海の女神カリプソにまつわるおとぎ話の歌です。
ベケット卿の暴走で命の危機にさらされたポート・ロイヤルの住人は海に助けを求めて歌います。
そしてこの歌には海賊長の招集を意味していました。

次に歌の内容についてです。
カリプソは海賊たちによって人間の骨に閉じ込められ、カリプソは人間として生きることを強いられました。
ティア・ダルマが死んだバルボッサを生き返らせることができたのは彼女がカリプソだったからですが、人間の姿では海の波や天気を操るなど壮大なことはできなかったようです。

カリプソが封印された理由は、カリプソは気まぐれ過ぎて海が荒れやすく、海賊たちが大変だったからと言われていました。
カリプソを封印する方法を海賊たちに教えたのは、当時カリプソに怒っていたデイヴィ・ジョーンズです。

 

サオ・フェンがバルボッサを信じなかった理由

バルボッサがサオ・フェンに話した海の墓場の地図を借りたい理由は「評議会の招集がかかったが、スパロウは銀貨を持ったまま海の墓場にいるので連れ戻さなければない」でした。

しかしサオ・フェンは部下の肩の龍の刺青がにじむのを見ると「ウソをつくな」と言って地図を渡すのを拒否します。
龍の刺青には恐らく真実かどうかを見抜く魔術がかけられていて、バルボッサが何か隠し事をしていたからにじんだのです。

 

サオ・フェンの船を襲ったのは誰?

冒頭でバルボッサ、エリザベス、ウィルたちがサオ・フェンと話していた時に武装集団が乱入してきました。
あの武装集団を派遣したのはベケット卿で、ウィルたちと同じく海の墓場の地図を狙っていましたが、ウィルが手に入れたので襲撃には失敗しています。

 

 デイヴィ・ジョーンズの役割は?

海の悪霊デイヴィ・ジョーンズにもじつは役割があり、それは海で死んだ者たちの魂をあの世に送り届けることでした。
広大な海では魂も行き場がわからなくなるので案内役が必要だったのでしょう。
元々ジョーンズは人間の姿をしていましたが、カリプソと関係が悪化してから役目を果たさなくなったため、ジョーンズの体はタコやカニのように変化してしまったようです。

 

ジョーンズの涙の意味は?

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド

©2007 Disney

ジョーンズが涙が出ていることに驚くシーンがあります。
ジョーンズは心の痛みから解放されるために心臓を切り離して陸に隠していたので、涙が出た(感情が戻ってきた)ということは心臓がジョーンズに近づいていることを意味します。

次のページに続きます!

次は「海の墓場の罰とは?」などです。




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