50回目のファーストキス(2018)ネタバレあらすじと感想紹介 | 映画の解説考察ブログ

50回目のファーストキス(2018)ネタバレあらすじと感想紹介

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コメディ

2018年公開の映画『50回目のファーストキス』のあらすじと感想を紹介しています。

ハワイに住むプレイボーイの天文学者・大輔と、一日しか記憶が保てない絵画教師・瑠衣の恋を描いたラブコメディ。
世界的にヒットしたアメリカの同タイトル作を、人気連続ドラマ「勇者ヨシヒコ」の監督福田雄一が手掛けたリメイク作品。

50回目のファーストキス

制作年:2018年
本編時間:114分
制作国:日本(撮影は全てハワイのオアフ島)
監督・脚本:福田雄一
原作映画:『50回目のファーストキス 』(2004)
主題歌:『トドカナイカラ』平井堅
挿入歌:『One more time, One more chance』山崎まさよし

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キャスト&キャラクター紹介


(引用:https://news.mynavi.jp
弓削大輔(ゆげだいすけ)…山田孝之
天文学者とハワイのツアーガイドを兼業している若者。
ツアーに来る日本人女性客から非常にモテるため、数多くの女性とワンナイトラブを楽しむプレイボーイ。

 

50回目のファーストキス
©2018「50回目のファーストキス」製作委員会
藤島瑠衣長澤まさみ
オアフ島に住む日本人女性。絵画の講師。
車の事故の後遺症で、事故の日以降の記憶を一日で失ってしまう記憶障害を患っている。
事故の日が父親の誕生日だったため、その日から毎日同じ誕生日を繰り返している。

 


(引用:https://type.jp
藤島健太佐藤二朗
瑠衣の父親。建築家。
瑠衣のために、息子(瑠衣の弟)と協力して毎日同じ一日を繰り返している。

 


(引用:https://twitter.com
ウーラ山崎ムロツヨシ
大輔の友人。
大輔が研究で使っている天文台の近所の食堂の店主。
藤島慎太郎…仲野大賀
スー…Myhraliza G Aala
ニック…Blake ”Brutus” La Benz
カイワレツアーガイドの社長…勝矢
カイワレツアーガイドの女性社員…山崎紘菜
名取医師…大和田伸也
10秒間のトム…コーディー・イースターブルック
大輔の虜になった日本人女性客…生越千晴青山めぐ逢沢りな安田カナ可知寛子桜井ユキ小林万里子
友人の女性…小宮有紗
警察官…福田えり
スポーツジムの女性客…尾畑美依奈
ネイルサロン店員…想乃 ほか

 

あらすじ:起

ハワイのオアフ島で日本人観光客向けにツアーガイドをしながら天文学の研究をしている弓削大輔(山田孝之)は、恐ろしく女にモテる男でした。

日本人旅行客の女性とオアフ島で一晩の恋を楽しんでは、後腐れが無いように連絡先も交換せず、上手いこと別れを告げるのが日常でした。
星の研究に専念したい大輔は、恋を本気でする気が無かったのです。

世界で一番星が美しく見えると言われるオアフ島の天文台に通っては研究論文を作成し、いつかワシントンの宇宙飛行センターで働くことを目標が目標です。


(あと腐れ無く別れるためにスパイのふりをする大輔 引用:Twitter

2017年10月のある朝。「KENEKE’S GRILL」という飲食店に立ち寄った大輔は、そこの常連客・藤島瑠衣(長澤まさみ)に一目ぼれしました。

翌朝。大輔は瑠衣に会うため昨日と同じ時間に同じ店に行くと、狙い通り彼女は店にいました。
ワッフルで遊んでいた瑠衣に、思い切って大輔が話しかけると意気投合。
2人はしばらくお喋りを楽しみ、明日も会う約束をして別れました。


(瑠衣に一目ぼれした時の大輔 引用:©2018「50回目のファーストキス」製作委員会)

翌朝。大輔は約束通りカフェに来て瑠衣に話しかけますが、彼女は大輔のことを全く覚えていませんでした。

大輔は店主のスーに呼び出されて話を聞くと、彼女は一年前に起きた自動車事故の後遺症で、1日以上の記憶が保てない『短期記憶喪失障害』だと教えてくれました。

瑠衣は短期記憶を長期記憶に変換する機能が壊れているらしく、事故の日よりも前のことは覚えていますが、事故の後の記憶は眠ると全て忘れてしまい、目が覚めるとまた事故当日の朝に記憶がリセットされてしまうのです。

瑠衣が事故にあったのは、彼女の父親・健太(佐藤二朗)の誕生日でもある2016年10月9日でした。
瑠衣は事故から今日までの約1年間、ずっと2016年10月9日を繰り返しています。
大輔は驚きとショックに包まれたまま店を出ました。


(大輔を忘れておびえる瑠衣 引用:https://twitter.com

瑠衣は父・健太と弟の慎太郎(仲野大賀)と同居しています。
事故以来、健太と慎太郎は協力し合って瑠衣が混乱しないように毎日2016年10月9日(健太の52歳の誕生日)を繰り返していました。

瑠衣に真実がバレる日もありますが、そういう時は包み隠さず真実を伝えて落ち込む彼女を慰めますが、翌日になるとまた全てを忘れてしまいます。 

健太と慎太郎は、毎日瑠衣が出来るだけ平穏に過ごせるように、嘘がバレないよう努力をしていました。
毎日健太の誕生日のお祝いをしてケーキを食べたり、2016年10月9日の新聞を大量に用意して自宅とKENEKE’S GRILLに置いてもらったりしていました。


(誕生日のお祝いに使うパイナップルと慎太郎 引用:https://twitter.com

それは、日本と違って一年中気候が変わらないハワイだったから出来ることでした。
一方で健太も慎太郎も、一生偽り続けることができないとはわかっていました。
今後数年はこのままでも大丈夫ですが、10年、20年と経って皆が年を取れば、自分や家族の姿を見ただけですぐに異変に気付いてしまうでしょう。
しかし解決策は見つからず、健太も慎太郎も途方にくれながら生活していました。

 

あらすじ:承

大輔は瑠衣の病気を知っても恋心を捨てられず「どうせ忘れられるなら、彼女が落ちるまで毎日猛アタックしてやる」とポジティブに考えて、毎日瑠衣に会いに行きました。

大輔はKENEKE’S GRILLに通いつめ、あの手この手で瑠衣にアプローチしますが、初めて会った日のように上手く仲良くなれず、嫌われて終わるばかりの毎日を過ごしました。


(瑠衣を口説こうと頑張る大輔 引用:https://woman.excite.co.jp

ある朝。大輔は下手な芝居で瑠衣と同じ席に座ってお喋りしたものの、大輔が瑠衣に携帯番号すら聞かずに別れようとしたことで瑠衣が怒りました。
大輔は弁解しようと瑠衣を追いかけて、彼女の自宅にたどり着きました。
瑠衣の自宅前で、大輔は父・健太と弟・慎太郎に捕まり、かなりキツめにお叱りを受け「もうあの店に行くな。瑠衣に近寄るな」と言われてしまいました。

その後出勤した大輔は、社長に「好きな人の家族に交際を反対されたら、諦めるしかないですか?」と相談すると、社長は「親の言うことなんてくそくらえだ!」と答えました。
やる気が出た大輔は、また明日から瑠衣に会いに行くことにしました。
大輔が会社から出た後、大輔の同僚の女性社員は「本命は私じゃなかったか…」とがっかりします。

翌朝から、大輔は瑠衣の自宅とお店の間の道で「車がエンストした」と助けを求めてみたり、親友のウーラ(ムロツヨシ)と喧嘩をしてみたりして、彼女の記憶に食い込んでやろうと、暇さえあれば瑠衣にサプライズを仕掛けました。


(瑠衣の気を引こうとする大輔 引用:https://bibi-star.jp

数日後。大輔は再び健太と慎太郎から呼び出しを受けました。
健太は、瑠衣が大輔と会った日だけは必ず 山崎まさよしの『One more time, One more chance』を口ずさんでいることを告げました。

この歌は瑠衣たち家族にとって特別な思い出のある歌でした。
つまり、瑠衣も大輔に思いを寄せていて、翌日忘れていても、彼女の無意識はちゃんとダイスケを覚えているということです。
これを健太がわざわざ大輔に教えたのは、健太と慎太郎も大輔を認めたことになります。
大輔は瑠衣の気持ちと、瑠衣の家族に認められたことを同時に知って喜びました。




あらすじ:転

数週間が経った2017年11月のある日。
瑠衣の車は車検切れになっていて警察に切符を切られてしまいました。

瑠衣は車検が切れていないことを証明しようとして『本物の新聞の日付け』を目にしてしまいパニックになります。

帰宅した瑠衣の様子で状況を悟った健太は、事故に関する新聞記事を瑠衣に見せ、瑠衣の担当医の居る病院に行きました。
こういった対応も、健太と慎太郎は何度か経験しているので慣れていました。

病院には大輔も駆けつけて、瑠衣はドクターから病気の経緯の説明と、恐らく一生直らないという見解を聞きました。
その後、瑠衣は別れ際の大輔に「今日はありがとう。次に会う時はユリの話をしてね!」と言い、自宅に入りました。
ユリは瑠衣の大好きな花です。

数日後の朝。大輔は瑠衣を玄関前で待ち構えて、瑠衣にユリの花束と手作りのDVDを渡しました。
そのDVDには瑠衣の事故の記録や、事故より後に社会で起きた主な出来事や、大輔と瑠衣の出会いなどが記録されていました。

瑠衣は大輔が作ったDVDを見ると、取り乱すこともなく落ち着いて病気を受け止めることができました。
そしてDVDを見た後は大輔とデートし、キスをします。

そのキスは瑠衣にとって毎回ファーストキスなので、瑠衣はデートの度に「ファーストキスって最高!」と笑いました。

(博物館でキスをする大輔と瑠衣 引用:https://ciatr.jp

2人のキスが30回を超えた頃。
その日ついに、大輔と瑠衣は満点の星空の下で心も体も結ばれて、さらに結婚の約束もしました。
2人は夜明け前の星を見るために外で朝を待ったが、夜明けが来る前に寝てしまいました。

翌朝。全てを忘れてしまった瑠衣は状況が理解できずに悲鳴を上げ、大輔は彼女を落ち着かせるのに苦労しました。
瑠衣を家に連れ帰った後、大輔は健太と慎太郎に、瑠衣のために自分の夢を諦めようか悩んでいることを明かしました。

大輔の夢はワシントンにある宇宙飛行センターで働くことですが、病気のことを考えると瑠衣をワシントンに連れて行くことはできません。
大輔の努力の甲斐あって瑠衣の症状は緩和されて、ふたりの関係も確実に前進している今、大輔は瑠衣を置いて他所に行くことが考えられなくなったのです。
大輔が打ち明けたこの悩みを、瑠衣はひそかに盗み聞きしていました。

翌日。瑠衣は仕事終わりの大輔の前に現れて突然別れを切り出しました。
瑠衣は「あなたには夢を諦めてほしくないし、私と付き合っていても未来がないわ」と心境を明かしました。
大輔は引き止めようとしますが、瑠衣の決意は変わりませんでした。

2人は瑠衣の持ち物から大輔の記録(デートの写真や大輔のことが書いてある日記など)を全て燃やし、最後のファーストキスを交わしてお別れしました。

その後、自宅で泣いていた大輔に、宇宙飛行センターから『君の論文を読んだ。ぜひ私たちの一員になって力を貸してほしい』とメールが入っていました。

ロサンゼルスに行くまでの残り数週間、大輔はツアーガイドとしての仕事をこなしつつ、瑠衣のことを忘れようと努力しながら過ごしました。
どうしてもくじけそうな時はウーラに話を聞いてもらいます。

ウーラは「今までの研究の成果を1人の女のことで無駄にすべきじゃない。彼女はもう思い出すことはないんだから、むしろ幸運と思え」とアドバイスしました。

(落ち込む大輔を励ますウーラ 引用:https://www.cinemacafe.net

結末と感想は次のページです!




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