映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のあらすじを紹介しています!
1995年に発生し、迷宮入りした『東京連続絞殺事件』から22年後。
犯人を名乗る男が告白本を執筆して記者会見を開き、世間を騒がせた。
曾根崎は遺族などの恨みを持つ人物達から次々に襲われる危険な目にあいながらも派手なパフォーマンスをやめようとしない。
当時、事件に関わりターゲットにもされた刑事の牧村は、復讐のチャンスを伺う人々から曾根崎を守りつつ動向を見張る。
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主要人物とキャスト紹介
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
曾根崎雅人(そねざき まさと)…藤原竜也
『東京連続絞殺事件』の発生から22年後、突然世間に顔を出し事件の犯人を名乗り、告白本を出版した男。
本の発売前から派手なパフォーマンスを行い世間を騒がせる。
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
牧村航(まきむら こう)…伊藤英明
事件発生当時『東京連続絞殺事件』の捜査に加わった当時の新人刑事。
22年前の事件で5人目のターゲットにされたが、当時の上司の滝が身代わりとなり生き残った。
曾根崎の事件の直後から失踪している妹を探している。
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
牧村由香(まきむら ゆか)…石橋杏奈
牧村の妹。22年前に阪神淡路大震災で被災して関西の自宅アパートが崩壊し、牧村の自宅に一時的に身を寄せていた。
5件目の事件発生直前から失踪している。
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
小野寺拓己(おのでら たくみ)…野村周平
由香と同棲していた婚約者。由香と一緒に牧村宅で世話になっていた。
事件の時効が成立してから投身自殺を図っている。
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
仙堂俊雄(せんどう としお)…仲村トオル
元ジャーナリストのニュースキャスター。
『東京連続絞殺事件』の記事が認められて現在の地位を築いた人物。
曾根崎に強い思い入れがあり、ニュース番組の生出演を依頼をする。
春日部信司(牧村の部下)…竜星涼
山縣明寛(4件目目撃者)…岩松了
戸田丈(ヤクザの下っ端)…早乙女太一
若松義生(所轄 組織犯罪対策課 課長)…矢島健一
滝幸宏(牧村の上司、5人目の被害者)…平田満
橘大祐(3件目目撃者)…岩城滉一
川北未南子(出版社社員、曾根崎のマネージャー)…松本まりか
代行屋…川島潤哉
テレビ局関係者…升毅、木下ほうか、黒田大輔、板橋駿谷、山中アラタ、宇野祥平
刑事…川瀬陽太
討論番組出演者…酒向芳、山崎大輔
村上由香(リポーター)…荻野友里
佐々木理央(キャスター)…長谷川眞優
ニュースキャスター…桝太一、尾崎里紗
番組コメンテーター…MEGUMI ほか
あらすじ起:事件概要と現在
©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
1995年の1月~4月の間に東京都内で5件の連続猟奇殺人が発生しました。
犯人は被害者家族の目の前で被害者を絞殺する残忍な手口で、5人目の被害者は捜査一家の刑事でした。
『東京連続絞殺事件』と呼ばれ、警察も捜査本部を立ち上げて全力で捜査しますが、犯人が特定出来ないまま、15年後の2010年4月27日に時効が過ぎ迷宮入りしました。
5人目の被害者になった刑事の滝幸宏(平田満)は、当時新人警察官だった主人公 牧村航(伊藤英明)の直属の上司でした。
牧村は犯人の割り出しに全力を注いでいましたが、時効を過ぎてしまい、言葉では言い表せない無念さを味わいました。
1995年の4月27日まではどんな殺人事件にも時効がありましたが、同年4月28日から刑事法改正がなされて、悪質な殺人事件(もし犯人が捕まったら死刑判決が下る可能性のある事件)は時効が無くなりました。
『東京連続絞殺事件』の最後の犯行日は法改正が施行される前の4月27日で、新しい法律が適用されなかったため、時効を過ぎた直後は、牧村を始め滝と関わりのあった刑事達は泣いて悔しがりました。
事件発生から22年後の2017年4月27日。
『東京連続絞殺事件』の犯人が自ら名乗り出て告白本を執筆し、発売日を目前に記者会見を開いて大きな話題になります。
会場に現れた犯人と名乗る男・曾根崎雅人(藤原竜也)は、犯行には彼独自の3つのルールがあったと明かします。
・2つ目『被害者を背後から絞殺すること』
・3つ目『ルール1の目撃者は生かしておくこと』
これらのルールは、曾根崎が殺人によって感じる快楽を最も高める方法だったと語ります。
曾根崎は「5件目で完結したので、あとは逮捕を待っていたが何事もなく時効が過ぎてしまい、法的に罪を償うことも真実を告白する機会も失ったので、贖罪としてこの本を執筆した」と語りました。
続いて警察官をターゲットにした理由について語ります。
3件目と4件目の事件発生当時、警察は犯人をあぶりだすためにマスコミに規制をかけて、意図的に事件を報道しませんでした。
いら立った曾根崎は、わざと警察の前をうろついて刑事達と鬼ごっこをします。
この時、牧村は曾根崎を追い詰めてもみ合いになり、牧村が曾根崎の肩を銃で撃ちました。
牧村もナイフで口端を切られ、この時の傷跡は22年経った現在も残っています。
曾根崎は牧村を恨み、犯行声明の録音テープを電話で警察に流しました。
その声明は「5人目の死体は牧村の自宅にある」という文言で終わっていました。
牧村の自宅アパートに入った牧村と滝は、部屋に死体が無いことを確認した直後、曾根崎が仕掛けていたガスが爆発して滝が死亡しました。
曾根崎は牧村を狙って仕掛けていたものでしたが、狙いが外れて滝が死亡してしまいます。
この時に牧村を殺せなかったため、曾根崎は殺しをやめて逮捕を待ち続けていたと語りました。
あらすじ承:派手な宣伝と曾根崎を狙う人々
曾根崎雅人がイケメンだったことと、パフォーマンスの派手さが注目を浴び、曾根崎は若者を中心に大流行しました。
告白本『私が殺人犯です』はベストセラー入りし、曾根崎を『ソネ様』と崇める若者や『ソネ信者』を自称する人々も現れる程でした。
一方で、遺族側もヒートアップして曾根崎と契約した出版社に対して裁判とデモが起こります。
曾根崎は顔と本を売るためにテレビ番組への生出演を希望していましたが、殺人犯を出演OKしてくれる局は見つかりません。
そんな中、曾根崎に思い入れのある元ジャーナリストのニュースキャスター仙堂俊雄(中村トオル)が曾根崎の生出演を希望して、ついに実現することになりました。
仙堂は「彼を法律で裁けないなら、番組で裁きましょう」と熱意をアピールします。
牧村が4人目被害者の遺族(目撃者)の山縣医師(岩松了)に会いに行っていた時、曾根崎が大勢のマスコミを引き連れて山縣の病院に現れました。
曾根崎はマスコミの前で山縣に土下座し、涙ながらに謝罪します。
曾根崎は牧村の存在に気が付くと、立ち去ろうとした牧村の肩を掴んで何か小声でささやきました。
すると牧村は激高して曾根崎に襲い掛かって周囲に止められました。
その後、牧村はつい先日厳重注意したヤクザ橘組の若手構成員の戸田丈(早乙女太一)が、これから『鉄砲玉』をさせられるという噂を耳にします。
ヤクザ上層部が消したがっている人物を子分が代わりに殺して実行犯になること。
橘組の組長 橘大祐(岩城滉一)は事件3人目の目撃者で、曾根崎に深い恨みを持つ人物です。
この日、曾根崎は大規模なサイン会を予定していて、この時に狙われることが予想できます。
牧村は橘に電話して噂の真偽を確かめると、橘は犯行を示唆しました。
サイン会会場に牧村と部下の春日部(竜星涼)が駆けつけると、2人に気付いた戸田は急いで拳銃を取り出して曾根崎に向かって発砲します。
牧村は曾根崎を会場裏に入らせて事なきを得ますが、戸田は捕まえられず逃走しました。
その直後、2件目被害者の遺族 美晴(夏帆)が現れて曾根崎を包丁で襲いました。
牧村は曾根崎をかばって腕を怪我しながら、美晴を人の居ない場所に連れて行き、叱りつけてから逃がしました。
牧村の行動を見ていた春日部は「なぜ曾根崎を守るんですか?殺されて当然の野郎じゃないですか」と疑問をぶつけると、牧村は「俺があの時逮捕していれば、こんなことにはならなかった」とつぶやきました。
(番組出演仲野曾根崎と仙堂 ©2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会)
10日後。仙堂のニュース番組に曾根崎が生出演します。
仙堂が「なぜ今更暴露本を出した?自首しようとは思わなかったのか?」と聞くと、曾根崎は「時効を過ぎた後で自首しなかったことを後悔したので本を書いた。遺族の方にも真相を知って欲しかった」と答えました。
続いて仙堂は、牧村のアパートに爆弾が仕掛けられる前後から行方不明になっている牧村の妹・里香(石橋杏奈)の失踪への関与も追及すると、曾根崎は「刑事の妹など私の知るところではない。あれは被害者5人で完結した」と答えます。
里香は元々関西で暮らしていた看護師です。
1995年の阪神淡路大震災の被災者で自宅が無くなってしまったため、同棲していた婚約者小野寺拓己(野村周平)と一緒に東京に来て、一時的に牧村と生活していました。
番組は、数時間前SNSに匿名でアップされたという謎の投降を流しました。
それは『私が真犯人。曾根崎はニセモノだ』という文章と短い動画でした。
動画は当時爆発した牧村のアパート付近の建物から撮影されたもので、里香によく似た女性が拘束されている姿と、牧村のアパートが爆発するまでの一部始終が映っていました。
仙堂は「当時、あの爆発で牧村刑事を殺そうとしていたのなら、あなたはルール通り里香さんに犯行を見せようとしたはずだ。里香さんを知らないのなら、あなたはルールに則っていない。投稿の通り、あなたはニセモノではないか?それに、この本には犯行の動機が書かれていない」と指摘すると、曾根崎は「その投稿は捏造だ。動機も書いてるのでちゃんと読んでください」の一点張りでした。
あらすじ後半は次のページです!
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