映画「東京島」ネタバレ解説考察|元ネタのアナタハン事件を紹介☆ | 映画の解説考察ブログ

映画「東京島」ネタバレ解説考察|元ネタのアナタハン事件を紹介☆

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ヒューマンドラマ

映画『東京島』のあらすじ紹介と、元ネタになった事件について紹介しています!

船の事故に遭い無人島で暮らすことになった清子が、男ばかりの島で唯一の女として『性』を武器に島から脱出しようと奮闘する様子を描いたヒューマンドラマ。

東京島

制作年:2010年
本編時間:129分
制作国:日本
監督:篠崎誠
脚本:相沢友子
原作小説:『東京島』桐野夏生 著
主題歌:『(YOU MAKE ME FEEL LIKE )A NTURAL WOMAN』Superfly
挿入歌:『黄色いさくらんぼ』スリー・キャッツ

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キャスト&キャラクター紹介


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
清子木村多江
無人島で暮らす四十代女性。
夫との世界旅行で海難事故に遭い無人島にたどり着き、救助を待つ日々を送っている。
ルックスは普通(という設定)だが島で唯一の女性のため、男性陣からアイドル的に扱われる。

 


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
GM(森軍司)…福士誠治
与那国島のアルバイトから逃げてきたフリーター集団の1人。
清子の3番目の夫で、与那国島ら逃げることを提案した人物。
当初はなぜか記憶喪失を装っていて性格も大人しかったが、記憶喪失のフリをやめてからは本来の性格に戻りリーダーシップを発揮する。

 


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
ワタナベ窪塚洋介
フリーター集団の1人。
単独行動を好み、人が死んでいるのを見ても平気で笑っていたりする変わり者で、バイセクシュアルの気がある。
清子を「女というだけで周囲からちやほやされて調子に乗っている奴」と嫌っている。

 


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
ヤンテイ龍進
清子たちの無人島にどこからかやってきた中国人集団のリーダー。
仲間だと認めた者には情に厚いが、都合よく利用して切り捨てるような冷徹な面もある。
清子を自分の女にしようと画策する。

 


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
マンタ(トシオ、カズコ)…染谷将太
フリーター集団の1人。
無人島に着いてからは1人きりで洞窟の中で暮らしている。
二重人格で、引っ込み思案なトシオと、トシオの姉のカズコという人格が同時に存在している。

 


©2010 『東京島』フィルムパートナーズ
キム(イラン人)…サヘル・ローズ
無人島に漂着した出稼ぎ外国人女性集団の1人。
日本に居た期間が長かったことから清子と親しくなる。
隆(清子の夫)…鶴見辰吾
カスカベ(フリーター集団、清子の二番目の夫)…山口龍人
オラガ(フリーター集団)…柄本佑
犬吉(フリーター集団、童顔)…木村了
シンちゃん(フリーター集団)…南好洋
アタマ(フリーター集団)…清水優
ジェイソン(フリーター集団)…阿部亮平
ダクタリ(フリーター集団)…結城貴史
ミユキ(フリーター集団)…吉田友一
サカイ (フリーター集団)…松川貴広
シマダ(フリーター集団)…保科光志
ヒキメ(フリーター集団)…藤川俊生
フレディ(フリーター集団)…塩見大貴
ウッス(フリーター集団)…中村無何有
ムン(中国人)…趙珉和
チェン(中国人)…石田佳央
ウォン(中国人)…張天翔
リー(中国人)…張沫
シュウ(中国人)…孫良
マリア(フィリピン人、リーダー)…大貫杏里
パム(フィリピン人)…古藤ロレナ
ルース(フィリピン人)…Aive
シシー(フィリピン人)…渡辺万美
チキ…宮武祭
チータ…宮武祭 ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:


(逃亡出来た開放感に浸るフリーター集団 ©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

1940年代後半。結婚20周年の記念に夫婦でヨット旅行に出た清子(木村多江)と夫の(鶴見辰吾)は、海難事故に遭い無人島にたどり着きました。
外部への連絡手段がなく、清子と隆は誰かが助けに来てくれるのを待つばかりの日々を強いられました。

数週間後、島からそう遠くない場所にある与那国島から逃げてきたフリーターの男たち16人が島に現れます。
彼らは与那国島で住み込みのアルバイトをしていましたが、仕事のきつさに耐えきれず集団逃亡してきたのです。

彼らはいくつかのグループに分かれて暮らしたり、単独行動する者などそれぞれ無人島で暮らし始め、やがて誰かがこの島を『東京島』と名付けました。

無人島生活に慣れてきた頃。大して働きもせず文句と願望ばかり漏らす隆に嫌気が差した清子は、隆を崖から突き落として殺しました。
その後すぐ、清子はフリーター集団のリーダー カスカベ(山口龍人)と恋愛関係になりました。
カスカベは暴力的な所が玉にキズでしたが、清子だけを特別扱いしてくれるカスカベが清子は好きでした。

そんなある日。無人島に中国人の集団5~6人が突然現れました。


(中国人集団と遭遇した清子 ©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

中国人から豚肉をもらった清子が大喜びで報告すると、カスカベは清子が中国人に体を売ったと思い込み、鬼の形相で中国人たちを襲いに行ってしまいました。
清子はカスカベの帰りを待ちきれず、豚肉を1人で食べつくして眠ってしまいました。

 

あらすじ②:

翌朝。カスカベが崖から落ちて死んでいるのが見つかりました。
中国人に返り討ちにあったのか、別の理由なのか真相は誰にもわかりません。

皆が死人に動揺する中、フリーター集団の1人で一匹狼タイプのワタナベ(窪塚洋介)だけはカスカベの死体を見て大笑いしました。


(泣き崩れる清子と死体を見て笑うワタナベ ©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

その後、ワタナベは中国人グループと意気投合して彼らの仲間になりました。
ワタナベは中国語を喋れませんが、なぜかテレパシーのように理解できたので中国グループとフリーター集団の通訳係をします。

数日後。清子の所にフリーター集団のオラガ(柄本佑)が来て「1人が清子さんを独り占めするとまた争いが起こる。だから清子さんの夫はクジで決めて数年ごとに交代することに皆で決めました」と言います。
清子は物扱いされているようで不満でしたが、男性陣と協力して生きていくには同意するしかありませんでした。

その後のくじ引きで、清子の次の夫はGM(福士誠治)と呼ばれる青年に決まりました。
GMは与那国島ではフリーター集団のリーダーだったようですが、本人は「記憶喪失になって、島に来る前のことは全く覚えてない」と言い、性格も大人しくリーダータイプではありませんでした。
清子はGMのいつも穏やかで優しい所を好きになりました。

ある日。清子は食事中の中国人集団と遭遇し、彼らが作った料理をわけてもらいました。
中国人たちは漂流物を活用して中華鍋を自作したり、調味料となる塩や油を作っていたので清子は感動します。
毎日がその日暮らしだった清子にとって、中国人たちの生活ぶりは知的に見えました。
この時、清子はヤンに「俺達のグループに来ないか」と誘われますが、返事をせずにその場を離れました。


(中国人の食事風景を見て驚く清子 ©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

その後、清子はオラガ、犬吉(木村了)ミユキ(吉田友一)などに「中国人を見習ってお鍋や塩や油を作りたい」訴えますが、理解してもらえませんでした。
清子がGMに愚痴ると、GMはドラム缶を磨いて作った鏡をプレゼントしてくれました。

清子は喜んで鏡を見ますが、無人島に着く前より太っていることに気付いてショックを受けます。
清子は女というだけで男たちから食べ物をもらえる上に、GMが料理上手だったのでいつの間にか太っていたのです。




あらすじ③:

翌日。清子はワタナベに呼ばれてついて行くと、ヤンたちは島から脱出するために丸太で簡易ボートを作っていました。
ヤンは清子に「俺の女になるならこの船に一緒に乗せてやる」と言います。
清子は誘惑に負けてヤンの女になりました。

完成したボートにはワタナベも乗ろうとしますが、ヤンは「定員オーバーだ」と告げてワタナベを置いて出発しました。
裏切られたワタナベは船に向かって罵詈雑言を叫びました。


(倒れる渡辺と船に乗った中国人集団と清子 ©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

その後、数週間にわたって清子達は海をさまよい、中国人1人が栄養失調で死にました。
やがて目の前に陸と森が見えたので清子達は大喜びで上陸しますが、そこは出発したはずの東京島でした。

清子はフリーター集団の所に戻り「中国人に拉致されていた」と嘘をつきますが、ワタナベが真実を広めていたため清子は孤立してしまいます。
この時清子は、GMがいつの間にかフリーター集団のリーダーになっていることに驚きます。
GMは、フリーター集団の1人で二重人格のマンタ(染谷将太)の中の人格カズコに、本名が『森軍司』だと教えられて記憶が戻ったと語りました。

GMは与那国島に来る前は大学院生で、婚約者もいたそうです。
清子は記憶を取り戻す前の穏やかで優しいGMが好きでしたが、今のGMはリーダーシップに溢れ、意識高い系に変貌していたので困惑しました。
GMは死ぬまで東京島で生きることに決め、仲間1人1人に『酒造り』や『衣類・服飾雑貨作り』などの仕事を割り振り、島に独自の文化を築き始めます。

その後、GMは中国人グループを縛り上げて罰を与えました。
清子は止めさせようとしますが、GMは「清子さんを拉致したんだから当然の罰です。この島には法と秩序が必要です」と答えます。
この罰の後、中国人集団は隠れるようにどこかに消えてしまいました。

さらにGMは清子に「島の男全員の女になれ」と告げました。
悔しさが爆発した清子はフリーター集団の前に立ち「私はこの島で一生を終えるなんて絶対に嫌!」と宣戦布告し、GMがくれた鏡を踏みつけて立ち去りました。


(男たちに啖呵を切った清子 引用:©2010 『東京島』フィルムパートナーズ)

その後、1人でお腹を空かせていた清子の前にワタナベが現れて「食中毒で死ね」と言い、腐った果物を投げつけました。
清子は我慢しますが、空腹に耐えかねて結局全部食べてしまいました。

数時間後。清子が道端で吐いていると、どこからか現れたマンタ(人格はカズコ)に「妊娠おめでとう!」と告げられて妊娠を自覚します。
一晩考えた清子は、GMに妊娠を打ち明けました。
本当の父親はヤンの可能性が高いことは胸に秘め、清子は再びGMと同居することになりました。
妊娠がきっかけで、険悪だった清子とフリーター集団たちとの仲は徐々に回復していきました。

結末と解説は次のページです!




感想などお気軽に(^^)

  1. 匿名 より:

    後半のマリアとキムの表記がごっちゃになっていて「?」となる部分が多かったですが、結局キムが脱出してマリアが島に残ったってことですよね?

    • mofumuchi より:

      匿名さん
      見事ごっちゃになってました(-_-;)
      おっしゃる通りで、清子と島から脱出したのはキム、島に残ったのはマリアです。
      修正しました!ご指摘感謝です!ありがとうございました(^^)

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