映画「ターミネーター:新起動/ジェニシス」あらすじネタバレ・解説|時間軸を変えるという荒業

T5パッケージ

機械と人間の戦争が終結の日を迎えた2029年。
敗北の危機に窮したスカイネットはこの戦いの結果をくつがえすべく、タイムスリップマシンでターミネーターT-800を1984年に送り込んだ。
目的は、スカイネットを敗北へ導いたジョン・コナーが生まれるのを阻止するべく母親サラ・コナーを殺すこと。
スカイネットの行動を知っていたジョンは、サラの守護者として後に自分の父親となる戦士カイル・リースを1984年へ送り込んだ。
カイルがタイムスリップマシンから消える瞬間、ジョンが得体の知れない存在に襲われたのを目撃した。
カイルが到着した過去ではすぐにターミネーター(T-1000)に襲われたり、サラがか弱い女性ではなく屈強な戦士であるなど、ジョンから聞いていた過去とは全く違っていた。

原題:TERMINATOR GENISYS
制作年:2015年
本編時間:125分
制作国:アメリカ
監督:アラン・テイラー
制作:デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ

ターミネーター:新起動/ジェニシス|出演者・キャスト&キャラクター紹介

カイル・リースジェイ・コートニー
少年期…ブライアント・プリンス

ジョンの父親となる人物で戦時中に生まれ、平和な時代を知らずに育った戦士。
ターミネーターからジョンの母親サラを守る大事な役目を任されて1984年に送り込まれた。
タイムスリップしてから、平和な世界にいる子どもの頃の自分が「ジェニシスがスカイネットだ」「2017年のサンフランシスコへ行き、起動する前に殺せ」と言っている、自分にはないはずの記憶がよぎるようになる。
また、タイムスリップの瞬間にジョンが謎のターミネーターに襲われたのを目撃している。

過去に着いてT-800に狙われるサラを守るはずだったが、すぐに自分が来ることを予測していたT-1000に襲われたり、T-800がすでにサラたちによって破壊されていたり、サラがジョンから聞いていた人物像と全く違っていることなどに戸惑いつつ、サラとT-800について行く。
追って来たT-1000を倒した後、サラとT-800がタイムスリップマシンを制作していたことと、それで1997年にタイムスリップして審判の日を阻止しようと計画していることを知らされる。
過去が変わったことで未来も変わったのだと確信したカイルは自分に何度もよぎる記憶を伝え、サラを説得して2人で2017年10月のサンフランシスコにタイムスリップした。

タイムスリップで到着した際に地面が削れたことなどから爆破テロとみなされて逮捕された後、警察病院でジェニシスの正体が判明した。
ジェニシスとは、マイルズ・ダイソンの息子ダニー・ダイソンが開発した”あらゆる機器をつなぐシステム”のことで、ジェニシスが起動すればスカイネットは機器のある場所どこにでも広まることができる。
ジェニシスを起動することが、審判の日になるということだった。

警察病院から脱出しようとした際、突然現れたジョンを見て安心したが、ジョンがターミネーターにされてしまったことがわかり、ジョンから仲間になるよう命じられると困惑しつつ拒否して逃げた。
この時にジョンの父親になることをジョンから聞かされる。
この頃、ジェニシスの起動まで残り27時間になっていた。

審判の日を阻止するため、スカイネットがあるサイバーダイン社の爆破を計画し、サラの隠れ家へ武器の準備のために移動した。
準備中、サラにジョンの父親の件を秘密にしていたことを問い詰めると、サラから48時間以内に死ぬということも宣告されて言葉を失う。

 

サラ・コナーエミリア・クラーク
少女期…ウィラ・テイラー
ジョンの母親で、1984年当時は19~20歳。
ジョンが知っていた年齢相応のか弱い女性ではなく、すでに屈強な戦士になっている。
9歳の頃、湖でT-1000に両親を殺されて襲われたところをT-800に救われて保護され、その後はT-800に戦い方や戦争を生き抜く方法などを学んで育った。

T-1000に襲われていたカイルを助け出し、カイルに過去も大きく変わっていることを説明した。
T-800(おじさん)からはカイルがジョンの父親だと早く告げるように言われるが、未来が変わることを恐れてしばらく伝えずにいる。

カイルと2017年に到着してジョンと出会った際は『誰も信じるな』という自身の教訓から、ジョンが本物かどうか疑っている。
ジョンがターミネーターだとわかった瞬間に敵とみなし、「人間に戻せるかもしれない」とジョンを助けたがるカイルを叱った。

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T-800(サラの守護者、おじさん)アーノルド・シュワルツェネッガー
若いT-800(身体)…ブレット・アザー

サラの守護者で、見た目が中年男のターミネーター。
外側にまとっている皮膚(生体細胞)が年を取るため、スカイネットから出てきたばかりのターミネーターよりも10歳年を取っている。
「古いが、ポンコツではない」が口癖で、ちょくちょくサラとカイルに子作りを促そうとしてサラに叱られる。
何者かの手によってサラが9歳の頃に送られ、殺された両親に代わってずっとサラを守っている。
誰が送ったのかは本人のデータにも残されておらず、ジョンからは『消された時間軸の遺物だ』と罵られている。

カイルが記憶にないはずの記憶があると言った時、それが”別の時間軸の記憶”であることを説明した。
サラとカイルが2017年に行くことになったときは、タイムマシンが発する電磁波に耐えられないため同行せず、自然な時間の流れで2017年になるまで待つことになる。
この間、サイバーダイン社に建設作業員として潜入して建物内の構造を把握した。
2017年には初老男性になっており、髪は白髪交じりのグレーヘアになっている。
ジョンを信じてついて行こうとしていたカイルとサラの目の前で突然ジョンを襲撃し、ジョンがターミネーターであることを暴いた。

サイバーダイン社の爆破準備をした際にジョン対策として、ジョンの壊れた細胞が元に戻りにくくなるお手製の武器を作りだした。

 

ジョン・コナー、T-3000ジェイソン・クラーク
”人類の希望”、”予言者”と呼ばれ、機械との戦争を勝利に導いた人類抵抗軍のリーダー。
カイルを1984年に送り込む瞬間にスカイネット(アレックス)に襲われ、ターミネーターT-3000に改造されて人類の敵となる。
T-800の解説では、人間を分子サイズの機械に感染させて細胞レベルで人体を再構築し、戦闘能力を最大化した殺人マシンで、細胞同士は磁力でくっついている。

スカイネットを守るようにプログラムされて2014年に送り込まれ、スカイネットが順調に成長するようダイソン親子に情報提供するなどの手助けをして、サラとカイルが来るとジェニシスの起動の阻止を阻止するために2人の前に現れた。
2人に自分の仲間になるように命じたが、拒否されたため抹殺しようとする。

 

T-1000イ・ビョンホン
サラとカイルを殺すために送り込まれた液体金属型のターミネーター。
カイルが1997年に来ることを予測しており、待ち構えてカイルを殺そうとしたがサラに阻止され、2人を追いかけて来た廃墟で硫酸の罠にはめられて破壊された。

 

オブライエン刑事J・K・シモンズ
青年期…ウェイン・バストラップ
1984年のロサンゼルスでT-1000とカイルの争いに巻き込まれ、生き延びた当時警察官だった刑事。
ターミネーターを目撃したことから一連の事件などに興味を持ち、サラたちのことなどについて独自に捜査しているが、周りの刑事は彼を”マシンオタク”と呼んで相手にしていない。

 

若いT-800アーノルド・シュワルツェネッガー
サラを殺しに来たターミネーター。
サラとサラの守護者のT-800に壊された後、サラを追って来たT-1000に一度修復されるが、カイルによって完全に壊される。
マイクロチップはタイムスリップマシンの部品として使用される。

ダニー・ダイソンダイオ・オケニイ
スカイネットの元となるCPUを開発したマイルズ・ダイソンの息子でジェニシスの生みの親。

アレックス(スカイネット、T-5000)マット・スミス
ジョンを襲い、ジョンをターミネーターに改造した人型ターミネーター。

・その他のキャスト

マイルズ・ダイソン…コートニー・B・ヴァンス
マティアス警視…マイケル・グラディス
チェン刑事…サンドリーヌ・ホルト
ハーディング刑事…グレゴリー・アラン・ウィリアムズ
ティモンズ刑事…オット・サンチェス
トラックの運転手…アフェモ・オミラミ
カイルの父…マーク・アダム・ミラー
カイルの母…ケリー・オマリー
エリック・トンプソン(警察病院の看護師)…ダグラス・スミス
公園の若者…ジョン・エドワード・リークリスチャン・トラクセルルーク・セックストン
ホームレス…アーネスト・ウェルス ほか

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以降はあらすじ詳細でネタバレ含みます。

ターミネーター:新起動/ジェニシス|結末

サラの隠れ家でサイバーダイン社襲撃の準備が出来た頃、ジョンがカイルとサラを殺しにやって来た。
カイルの必死の説得にもジョンは耳を貸さず、ジョンはスカイネットへの忠誠を述べるばかりだった。
サラはジョンにグレネードランチャーを放つと急いで基地から逃げ出し、T-800が調達していたスクールバスでサイバーダイン社へ走った。
ジョンは橋の上でバスを破壊して2人を殺そうとしたが、T-800が作ったジョン対策の武器が効き、ジョンはバスと一緒に川へ落ちていった。
2人はT-800に引き上げられて助かったが、警察に囲まれて逮捕された。

3人は別々の部屋で取り調べを受けていた際、ジョンは警察官に紛れて攻撃のタイミングを見計らっていた。
ジョンの存在にいち早く気付いたT-800は手錠を壊してジョンに襲い掛かった。
サラとカイルがタイムスリップしてここに来たことを信じていたオブライエン刑事は、ターミネーターを見ると急いでサラとカイルの手錠を外してくれ、武器を失ったサラたちを警察署の武器庫へ案内してくれた上、ヘリコプターも提供してくれた。
オブライエン刑事に連れられて武器庫へ向かう前、サラは警察署にカイルを見に来ていた
この時間軸のカイル(10歳位)と遭遇している。

ヘリでサイバーダイン社へ向かう途中、同じくヘリで追いかけて来たジョンと銃撃戦を繰り広げ、T-800がジョンのヘリに突撃して追跡を回避し、2人は何とかサイバーダイン社へたどり着いた。
ジェニシスの起動までは残り約13時間だったが、サラとカイルが到着するとスカイネットは起動までの時間を短縮しはじめた。
少し遅れてT-800もサイバーダイン社に到着し、ジョンを足止めしながら2人を爆弾設置に最適な場所まで案内した。
この頃には、起動までの時間は残りわずか11分に迫っていた。
設置している間にジョンに襲われ、再びT-800とジョンが戦うこととなった。

T-800はジョンに壊されかけるが、サラとカイルのサポートでジョンとT-800を、後にタイムスリップマシンとなる電磁場発生装置に追い詰め、カイルが装置のスイッチを入れた。
※2017年当時はまだタイムスリップマシンは開発されておらず、元となる電磁場発生装置が作られていた。
カイルがサラを連れてT-800に言われていた地下の防護室に入ると同時にサイバーダイン社は爆発し、ジョンは電磁場により消滅し、T-800は装置の中からはじけ飛び、液体金属の中に沈んでいった。

爆発が収まりしばらくし、サラとカイルがいた防護室の扉を開けたのはアップグレードしたT-800だった。

解説メモ

多くは語られていませんが、恐らくT-800はターミネーター(液体金属なのでT-1000の素?)の製造ラインに落ちて修繕されたのでしょう。
このアップグレードでT-800はT-850になったと思われ、T3のストーリーと繋がってきます。

 

こうしてスカイネットは爆破され、審判の日はまぬがれた。
カイルは2017年の時間軸にいる自分自身(子どものカイル)に会いに行き、伝言を伝えた。

「ジェニシスがスカイネットだ」、「2017年のサンフランシスコへ行き、起動する前に殺せ」

全ての仕事が終わってカイルとサラがキスを交わすと、隣で見ていたT-800は、まだ練習中のぎこちない笑顔を見せた。

 

エンドロール後

爆破されてガレキと化したサイバーダイン社の地下に、爆破をまぬがれて生き残ったスカイネットの一部が赤い光を放っていた。
スカイネットと人類の戦いはまだ終わっていない。

 

主題曲:オリジナルサウンド
エンドロール歌:Jane Zhang ft. Big Sean『Fighting Shadows』

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ターミネーター:新起動/ジェニシス|解説や考察、感想など

本作についての解説や、前作へのオマージュやセリフについて説明していきます。

 

・ジョンとカイルが初めて出会う場面

本作では冒頭で、子どもの頃に下水管のような場所に逃げ込んだカイルが人間型のターミネーターに襲われかけていたのをジョンが助けるという形で出会っています。

前作のT4では、スカイネット中枢に捕獲されていたカイルをジョンが救出するという、本作とは違う形で出会っていることから、本作は前作とはストーリーが違うことが示唆されています。
その後のストーリーでも今までのシリーズでの過去や未来とは違う出来事が起こっており、新しいストーリーが展開されています。

 

・サラがジョンが本物かどうか疑う

※これは私が個人的に疑問を感じた展開で、解説ではありません!

カイルとサラが2017年に来た際、2人の前に突然ジョンが現れます。
この時にサラはジョンが本物かどうか疑い、証明させようとします。
ジョンは「あなたは子守歌が大嫌いで、いつもエルトン・ジョンの歌を子守歌として聞かせてくれたけど、死にそうな猫のような声で歌っていた」と言い、サラは「本物なのね!」と笑顔を見せています。

エルトン・ジョンが好きなのは当たっていたんでしょうが、この時のサラはまだジョンを産んでいません。
だから子守歌を歌うということは、この時のサラはほとんどしたことがないはずです。
それなのにジョンのこの話でジョンを信じたサラが理解出来ませんでした。

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・セリフやオマージュのシーンについて

本作に登場するセリフで、過去作のオマージュのシーンやセリフを紹介します。

「There is no fate but what we make for ourselves.」(運命は自分で作る)

毎回出てくる有名なセリフです。
本作では、ジョンがカイルを過去に送る際、ジョンからサラへのメッセージの中でこれを言っています。

 

「Come with me if you wanna live.」(生きたければついて来い)

これも毎回出てくる有名なセリフです。
本作では、T-1000に襲われたカイルをサラが助け出す際に、サラがカイルに向けてこのセリフを言っています。

 

・装置で電磁波を発生させる

警察病院でT-800とジョンの戦闘になった際、サラは押し負けていたT-800を置いて行けず、医療機器に電磁波を発生させてジョンを磁石のように張り付けにして動けないようにします。
これはT3の、空軍本部でジョンがT-Xから逃げる際、電磁波を使ってT-Xを動けなくした方法と同じです。

 

「I’ll be back.(すぐ戻る)」

これも有名なセリフですね。
サラとカイルとT-800がヘリコプターでサイバーダイン社へ向かおうとしたとき、ジョンは3人を追いかけて止めようとします。
T-800はジョンを破壊すべくジョンが乗っていたヘリに突撃しますが、ヘリから飛び降りる前にサラにこのセリフを伝えます。

この決め台詞に対してサラが「what?」とツッコミ(?)を入れて、コメディ感のある演出になっていて笑っちゃいました。

 

・ジョンとT-800の戦闘シーン

T-800に追われたジョンはT-800に冷気のガスを浴びせ、凍らせて動きを止めます。
これはT2でT-800がT-1000を停止さめるために使った方法で、T5にも登場していました。

 

・カイルが死なない

サラの予言では、カイルはタイムスリップしてから48時間以内に死亡すると言われていましたが、本作でカイルは命を落とさずに物語は終わります。
未来が変わったために死ななかったのか、まだ死んでいないだけなのかどちらかでしょうが、真相は語られていません。

 

・エミリア・クラークとジェイソン・クラークについて

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本作のキャストを見ていて気になったのが、サラ役のエミリア・クラークとジョン役のジェイソン・クラークのファーストネームが一緒という点です。
上の写真だと一番左がジェイソンで、真ん中の白黒ドレスを着ているのがエミリアです。
役柄的にも一応親子の関係だからなにかあるのかも?!と思って調べましたが、2人はたまたま苗字が一緒だっただけで、親戚や夫婦などではないようです。
特にジェイソンは今までにも映像作品に多数出演している名わき役的な俳優さんだったようですが日本での知名度はあまりなく、本作で一気に知名度が上がりました。
かく言う私も、彼が出演している作品はいくつか見たことがあったものの、この作品で認知するまで覚えていませんでした。。

 

・本作に登場した曲

最後に、作中で流れていた音楽も紹介しておきます。

・Ramones『I wanna be sedated

・OneRepublic『Love Runs Out』

・Inner Circle『Bad Boys』

・Jane Zhang ft. Big Sean『Fighting Shadows』(エンドロール挿入歌)

 

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参考記事

・MEDIAGUN DATABASE
http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/index.php?%A5%BF%A1%BC%A5%DF%A5%CD%A1%BC%A5%BF%A1%BC#cb2c7900

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