「ジョン・ウィック:パラベラム」解説考察|ソフィアがジョンを憎む理由、ウィンストンの本性など | 映画の解説考察ブログ

「ジョン・ウィック:パラベラム」解説考察|ソフィアがジョンを憎む理由、ウィンストンの本性など

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ジョン・ウィック パラベラム アクション
(R), TM & (C) 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

シリーズ3作目の映画『ジョン・ウィック:パラベラム』のあらすじ紹介と考察をしています!
「ジョンの生い立ち」「ソフィアがジョンを憎む理由」「ウィンストンの本性」などについて書いてます。

ネタバレありきの解説考察記事です。本作をまだ見ていない方はご注意ください。

ジョン・ウィック パラベラム

原題:JOHN WICK: CHAPTER3 PARABELLUM
制作年:2019年
本編時間:130分
制作国:アメリカ
監督:チャド・スタエルスキー
脚本:デレク・コルスタッド、シェイ・ハッテン、クリス・コリンズ、マーク・エイブラムス
主題歌:『Bullet Holes』 Bush
挿入歌:『にんじゃりばんばん』 きゃりーぱみゅぱみゅ

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キャスト&キャラクター紹介

ジョン・ウィックキアヌ・リーブス
ブギーマン』、『ババヤガ(殺し屋を殺す男)』などの異名で知られる最強の殺し屋。
相棒は名前のない愛犬(ピットブル)。
ジョンを暗殺しようとした「主席連合」のサンティーノを暗殺禁止のルールがあるコンチネンタル・ホテル内で殺してしまい、ジョンは罰として全世界の殺し屋から命を狙われる。

ソフィア(アル・アズワル)…ハル・ベリー
モロッコ・コンチネンタル・ホテルの支配人。愛犬家。
因縁があるらしくジョンを憎んでいるが、過去にジョンと交わした「血の誓印」の借りがあるため仕方なくジョンに協力する。

ウィンストンイアン・マクシェーン
コンチネンタル・ホテルNYの支配人。
ジョンに温情をかけた対応をしたために「主席連合」から罰を受ける。

バワリー・キングローレンス・フィッシュバーン
ニューヨークを拠点に活動している情報屋のボス。
普段は部下と共にホームレスに成りすましている。
ジョンのサンティーノ殺しに協力したため「主席連合」から罰を受け半殺しにされる。

裁定人(アジュディケイター)…アジアケイト・ディロン
「主席連合」からジョンの元に派遣された裁定人。
「主席」の決定に従いジョン・ウィックとジョンに協力した人物に裁きを下す。

ディレクター(孤児院長)…アンジェリカ・ヒューストン
ゼロ(日本人の殺し屋 寿司屋の男)…マーク・ダカスコス
シャロン(ホテルのフロント)…ランス・レディック
アール(バワリ―・キングの部下)…トビアス・セガル
エルダー(主席連合のトップ)…サイード・タグマウイ
ベラーダ(組織のボス)…ジェローム・フリン
闇医者…ランドール・ダク・キム
オペレーター…マーガレット・ダリー
管理者…ロビン・ロード・テイラー 
図書館司書…スーザン・ブロマート
チクタク男…ジェイソン・マンツォーカス
忍者…ヤヤン・ルヒアンセセプ・アリフ・ラーマン
アーネスト(図書館の殺し屋)…ボバン・マリヤノヴィッチ
チケット係…アンドレア・スーチ ほか

あらすじ紹介

前作でコンチネンタル・ホテルのルールを破ってしまった元殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、裏社会からの追放を告げられて1400万ドルの懸賞金をかけられて全裏社会の人間から命を狙われます。

ジョンの追放処分の執行はホテル支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)の情けで1時間の猶予が与えられています。
ジョンはその1時間の間に愛犬のピットブルをホテル受付のシャロン(ランス・レディック)に託し、図書館の本の中に隠していた緊急事態用の金貨、ロザリオ、血の誓印を手に入れました。
※「血の誓印」は裏社会での「貸し借り契約」のようなもので、借した側が恩を返してほしい時に使います。

18時になると追放処分が執行され、ジョンは過去の関係者を頼って何とか生き延びようとします。

 

解説、考察、感想など。

本作ではジョンの過去が大まかに明かされて関係性も若干複雑になってくるので、登場人物とジョンの関係をまとめました。

ディレクターとジョンの関係、ジョンの生い立ち

ジョン・ウィック パラベラム

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ジョンが映画館で会っていたディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)は「ルスカ・ロマ」という闇組織のリーダーでした。
ルスカ・ロマは表向きは孤児の救済団体のようですが、裏では身寄りのない子どもを集めて優秀な暗殺者に育てる活動もしているようです。
ジョンは元孤児で、このルスカ・ロマに拾われて殺し屋として育てられた過去が判明します。

 

ロザリオの使い道

ジョン・ウィック パラベラム

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ジョンがディレクターに対して使ったロザリオは、恐らくルスカ・ロマ出身者だけに与えられるチケットのようなものだと思われます。
ルスカ・ロマで育った子どもたちには、身が危険な時に1度だけ好きな場所に逃がしてもらえる権利(チケット)が与えられていたようです。

ディレクターがジョンの頼みを断ろうとしたのはルスカ・ロマが主席連合の下部組織で、追放処分を受けたジョンの頼みを聞くことは主席連合に背く行為とみられかねなかったからですが、ジョンは強く権利を訴えてチケットをもらいました。

その後、ディレクターは危惧していた通り裁定人に裁かれてしまいます。

 

ウィンストンはなぜ処罰対象だった?

ジョン・ウィック パラベラム

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ジョンの追放処分執行の後、ウィンストンは裁定人(アジアケイト・ディロン)から解雇通告を受けました。
解雇理由は、主席連合が望んだとおりの仕事ぶりをウィンストンが行わなかったからです。

ウィンストンのジョンに対する甘さは、ウィンストンの普段の仕事ぶりと比較するとよくわかります。
ジョン・ウィック1で、ウィンストンはホテル内で殺しをはたらいた女殺し屋のミズ・パーキンズを処罰しました。

パーキンズのルール違反はホテル内でジョンの知人の殺し屋(見張りを頼んだ男)を殺した件ですが、ウィンストンはパーキンズを呼び出して有無を言わさず殺しています。
これが恐らく普段のウィンストンの仕事ぶりですが、ジョンがホテル内で殺したサンティーノは主席連合の一員であり、ジョンはパーキンズより重罪であるにも関わらず、ウィンストンはジョンを殺さなかった上に1時間の執行猶予まで与えました。

ウィンストンにとってジョンは息子のようなもの(?)で情けをかけずにはいられなかったのでしょうが、主席連合にとってジョンの罪は即死刑案件であり、ウィンストンとジョンの仲は関係ありません。

むしろたとえ友達でも状況次第で殺せるかどうかが首席連合の求める「忠誠心」だと思われるので、年を取り情にほだされやすくなったウィンストンに今後の仕事ぶりは期待できないと判断されてしまったのでしょう。

一方でウィンストンは40年も主席連合に仕えてきたので、1度位こういうことがあっても大丈夫だろうという考えからジョンに情けをかけたのではないでしょうか。

ジョン・ウィック2のラストでジョンがウィンストンに「なぜ今殺さない?」と聞いたのは、ジョンにはこうなる未来が予想出来たからなのかもしれません。




バワリー・キングはなぜ処罰された?

ジョン・ウィック パラベラム

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バワリー・キングが処罰されたのはジョンがサンティーノを殺す気だと知りながら武器を与えたからでした。
しかしバワリー・キングの組織は主席連合の傘下ではなかったはずですが、それでもキングが罰されたのは主席連合を殺した罪の重さを裏社会全体に知らしめるためと思われます。

 

ソフィアとジョンの因縁とは?

ジョン・ウィック パラベラム

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ジョンはモロッコのカサブランカでモロッコ・コンチネンタルの支配人をしていたソフィア(ハル・ベリー)と再会します。
ソフィアがジョンを憎んでいることは明らかで、「血の誓印」のために仕方なくジョンに協力していたことは明らかでしたが、ソフィアがなぜジョンを憎んでいるのかは明かされませんでした。

ジョンとソフィアの会話からわかるのは、ソフィアは元殺し屋で1人娘がおり、ジョンはソフィアと「血の誓印」を交わしてソフィアの娘の命を助けたということくらいです。

これだけだとジョンが憎まれる理由はない気がしますが、もしかしたらソフィアの娘が危険になったのも、一緒に暮らせなくなったのもジョンの過去の仕事に原因があるのかもしれません。
次作で明かされることを期待します!

別れ際にソフィアが怒ってジョンにつばを吐きかけたペットボトルを渡したのは、ソフィアはジョンが現れたことで元上司ベラーダと因縁を作ってしまったからです。
ソフィアはコンチネンタル・ホテルの支配人なので簡単には殺されないのでしょうが、恨みを買ってしまったので安心しては暮らせません。

個人的な感想ですが、ソフィアはベラーダに犬をくれと言われた時にただ断るのではなく「別のもっといい犬を探してプレゼントする」と言ってみるなど危機回避のための交渉をしてみた方がよかったのではと思いました(笑)

次のページに続きます!




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