ドミノ(2023)ネタバレ解説考察|なぜ低評価?続編は?ダニーの正体など | 映画の解説考察ブログ

ドミノ(2023)ネタバレ解説考察|なぜ低評価?続編は?ダニーの正体など

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ドミノ クライムドラマ
©2023 Hypnotic Film Holdings LLC.All Rights Reserved.

映画「ドミノ」のあらすじ紹介、解説考察を書いてます!
「ダニー・ロークの正体」「低評価の理由」「続編はある?」などについて書いています。

94分と短めな分、テンポよく進んでどんでん返し要素も満載で面白かったです!
催眠術師の能力がスゴすぎて最初は引きましたが、慣れてくるとなんならもっと派手な方が良かったかもと思いました笑

鑑賞済みの方のための考察記事です。まだ見ていない方はネタバレにご注意ください。

ドミノ

制作年:2023年
本編時間:94分
制作国:アメリカ
監督:ロバート・ロドリゲス ※代表作:映画「シン・シティ」など
脚本:マックス・ボレンスタイン、ロバート・ロドリゲス

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キャスト紹介

ダニー・ロークベン・アフレック
数年前に娘を誘拐された刑事。
銀行強盗を追いかけていて娘の写真を見つける。
※ベン・アフレックの他出演作…映画「ゴーン・ガール」「バットマンvsスーパーマン」など

ダイアナ・クルーズアリシー・ブラガ
ダニーが娘を探すために接触した占い師。
人を操る不思議な力を持つ。
※アリシー・ブラガの他出演作…映画「ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結」「アイ・アム・レジェンド」、など

デルレーンウィリアム・フィクナー
ダニーの娘の誘拐の容疑者。
周囲の人間を簡単に洗脳し操る天才催眠術師。
※ウィリアム・フィクナーの他出演作…映画「ローン・レンジャー」「パール・ハーバー」など

ミニーハラ・フィンリー
ダニーの娘。
公園で遊んでいたところを何者かに誘拐された。

ニックス(ダニーの相棒刑事)…J・D・パルド
リバー(ハッカー)…ダイオ・オケニイ
エレミア(催眠術師)…ジャッキー・アール・ヘイリー
ヴィヴィアン(ダニーの妻)…ケリー・フライ ほか

 

あらすじ紹介

あらすじ①:

刑事のダニー・ローク(ベン・アフレック)は4年前に最愛の一人娘ミニーを誘拐され、心に大きなトラウマを抱えています。
必死の捜索も虚しくミニーは今も見つかっていません。
ダニーはミニーが誘拐されてから妻ビビアンとは関係が悪化して現在は別居中です。

その日、カウンセリングを終えたダニーは相棒刑事のニックスと共に銀行強盗の犯行予告があった銀行へと駆けつけます。
犯行予告は「23番の貸金庫を盗む」という妙に具体的な内容でした。
ダニーが銀行周辺を見張っていると、スーツの男(ウィリアム・フィクナー)が通行人の女や銀行受付の女、武装した警察官などを操るようにして銀行強盗を始めました。

ダニーは銀行に駆け込み、スーツの男よりも先に貸金庫部屋で23番金庫を開けてみます。
すると、そこには『レヴ・デルレーンを探せ』と書かれたミニーの写真1枚だけが入っていました。

呆然とするダニーの前に銀行員の女が現れて、空っぽの23番金庫をスーツの男に渡しました。
ダニーはスーツの男を追って屋上に追い詰め「デルレーンは誰だ 娘はどこだ」と聞きますが、男は何も答えません。
そこに応援の刑事2人が駆けつけましたが、刑事2人はスーツの男に操られてお互いに銃を撃ち合って死んでしまい、スーツの男は屋上から飛び降りて消えてしまいました。

スーツの男はお金を盗んでおらず、目的は不明のままです。
ダニーはスーツの男こそがデルレーンであり、ミニーの居場所を知っているに違いないと読み、ニックスと共に捜査を始めます。

 

あらすじ②:

ドミノ

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ダニーはデルレーンの手がかりを求めて、占い師のダイアナ・クルーズ(アリシー・ブラガ)に会いに行きました。
ダイアナはデルレーンの名前を聞いただけで動揺し、逃げようとします。
ダニーはダイアナを警察署に連れて行って話を聞くことにします。

ダイアナいわく、デルレーンは世界一の天才催眠術師(ヒプノティスト)であり、普通の人間ならデルレーンは簡単に洗脳して操る能力があるそうです。

デルレーンはかつて「ディヴィジョン」という選ばれた催眠術師だけを集めた組織のリーダーでしたが、重大な犯罪を起こして捕まり、催眠術とディヴィジョンに関する記憶を消されて長らく施設に幽閉されていたものの、記憶が戻って脱走したようです。
そしてダイアナ自身もディヴィジョンの一員だった催眠術師です。
デルレーンは脱獄犯のため、彼の名前と顔を知っているだけでダイアナも命を狙われるかもしれません。

信じられない話でしたが、ダイアナはニックスを自在に操って休憩に行かせてしまいました。
ダイアナは、もしかしたらデルレーンの記憶と力はまだ完全には戻っていなくて、ミニーがそのカギなのかもしれないと言います。
さらにミニーが誘拐された理由は、ダニーに催眠術が効かないことと関係あるかもしれないとも言います。

たしかにダニーは銀行でデルレーンの命令を拒絶できましたし、ダイアナもダニーを操れなかったようです。
ダニーのように心に大きなトラウマを抱え、心を固く閉ざしている人は催眠術をかけるのが難しいとダイアナは言いました。

そこに、デルレーンに操られたニックスが現れてダニーとダイアナを襲います。
ダニーはニックスの催眠を解こうとしますが、デルレーンの催眠は強力すぎて死ぬまで解けないとダイアナは言います。
争いの末にダイアナがニックスを殺してしまったので、ダニーとダイアナは南に逃走しました。

 

あらすじ③:

翌朝、ダニーとダイアナはニックスを殺した容疑で指名手配されます。
2人は地元の警官に何度か見つかりかけますが、その度にダイアナが催眠術を使ってメキシコに逃走しました。

ダニーとダイアナはデルレーンの情報を求めて催眠術師のエレミアに会いに行きますが、デルレーンに行動を先読みされてエレミアは殺されていました。
この時、デルレーンは「ドミノ」という計画を実現しようとしていることがわかりますが、どのような計画なのかは不明です。

ダニーとダイアナはデルレーンと大勢の洗脳者に追われて街中を逃げ回り、追い詰められた時に今度はダニーが催眠術を発揮して、周囲の人々を操ってデルレーンを押さえている間に逃げました。

ダニーは催眠術がなぜ使えるのかわからず混乱します。
ダイアナは、もしかしたらダニー自身もディヴィジョンの元メンバーで、何かがあって記憶を自分で消したか消されたかしたのではないかと推測します。

ダニーの過去を探るため、ダイアナは天才ハッカーのリバー(ダイオ・オケニイ)のところにダニーを案内します。
リバーの隠れ家の地下室で調べてもらうと、ダニーと妻ビビアンもディヴィジョンの元メンバーだったことがわかりました。

リバーに「ドミノ計画」の詳細を調べて欲しいと頼むとハッキングに数時間かかると言うので、ダニーとダイアナはしばらく休ませてもらうことにします。
休んでいる間、ダニーとダイアナは恋愛関係になりました。

少し寝て目を覚ましたダニーは、リバーが仕事を終えて寝ていることに気づきます。
ダニーがパソコンで情報を見ようとした時、ダイアナがそばに立っていました。
ダイアナに「あなたは今どこにいる?」と聞かれてダニーが周りを見渡すと、メキシコの地下だったはずの場所が真っ白な広い部屋に変わりました。

さらにダニーの周りにはデルレーンと赤いジャケットを着たダイアナとリバーに、死んだはずのニックスや、デルレーンに操られて死んだはずの女性などが立っていました。

 

あらすじ④:結末

ダイアナの説明から、ミニーは誘拐されたのではなくダニーがミニーをどこかに隠してしまい、ダニーは自分で記憶を消して上級者だけが作れるという「虚構世界(自己催眠の世界)」に閉じこもり、「娘を失った刑事」になりきっていたことがわかりました。

虚構世界ではダニーの妻はビビアンという女性ですが、本当の妻はダイアナです。
ダイアナとディヴィジョンは、優れた能力を持つミニーをディヴィジョンの活動に使いたいと考えていましたが、反対したダニーはミニーを隠していたのです。

ディヴィジョンはダニーを施設に幽閉し、虚構世界に生きるダニーに接触してミニーの居場所を思い出させようとしますが、ダニーの記憶は戻らないまま4年経っていました。

催眠術師は自分の記憶を消す時に、本当の記憶や能力を思い出すためのトリガーをいくつか設定していて、ダニーの最後のトリガーがまだわからず苦戦しています。
この段階でダニーの記憶が戻らなければ失敗となり、一旦ダニーの記憶を消して最初から(カウンセリングの場面から)やり直しが必要で、ダニーとダイアナたちはもう12回も同じことを繰り返しているようです。

ダニーは再び記憶を消されてカウンセリングの場面からやり直し、銀行でミニーの写真と「レヴ・デルレーンを探せ」の文字を見た時、ミニーを匿った場所を思い出しました。

ダニーは虚構世界の催眠を解くと、車を盗んで施設から脱走してミニーのいる場所に向かいます。
ミニーの居場所は「レヴ・デルレーン(LEV DELLRAYNE)」のアナグラムで出てくる「ディア・バレー・レーン(DEER VALLEY LN)」にある牧場でした。

牧場の経営者でミニーの面倒を見てくれていたのはダイアナの里親です。
ダニーが4年ぶりにミニーと抱擁していると、ダイアナとディヴィジョン一行が牧場に駆けつけました。

庭に出たミニーはダイアナとも抱きあうと、ダイアナの背後にいるディヴィジョンのメンバーたちを睨みつけます。
するとディヴィジョンのメンバーたちは錯乱状態になり、お互いがお互いを撃ち殺しあう銃撃戦になりました。
ダイアナの義両親も混乱に乗じてディヴィジョンの構成員を殺します。

戸惑うダイアナに、ミニーはダイアナの「本当の記憶」を呼び起こします。
ディヴィジョンの目的である「ドミノ計画」は、ミニーの類い稀な催眠能力を利用して全人類を支配し、世界征服することでした。
ちなみにドミノという計画名の由来はミニーの本名「ドミニク」からきています。

ダイアナも本当はダニーと一緒にミニーを守る計画に加わっていましたが、ダイアナを危険な目にあわせられないと思ったダニーはダイアナの記憶を操作してディヴィジョン側につくようにしていたのです。

ダニーとダイアナの目的はディヴィジョンという組織そのものを壊滅させることで、そのためにミニーがもう少し成長して力をつけてから、組織全員を一箇所におびき寄せて皆殺しにするというものでした。

ミニーの成長を待つために、ダニーは記憶を消して4年もの時間稼ぎをしていたのです。
ダイアナの記憶が戻った頃には、ディヴィジョンの人間は全員死亡していました。

ダニー、ダイアナ、ミニーは抱き合って計画の成功を喜ぶと、ヘリコプターで牧場から逃亡しました。
牧場に残ったダイアナの父は「片付けてからそっちに行く!」と手を振りますが、その正体は催眠術でダイアナの父とすり替わって生き残っていたデルレーンでした。

デルレーンとダニーたちの戦いはまだ終わっていません。




解説・考察・感想など

ダニー・ロークの正体は?

冒頭のダニー・ロークは「娘を誘拐され心に傷を負った刑事」でしたが、実際には娘ミニーを悪の組織から守るために匿っていた父親でした。

ダニーと妻ダイアナの娘ミニーは催眠術師として未だかつてない可能性を秘めていたことから、催眠術師の組織「ディヴィジョン」のデルレーンはミニーの能力を使って全人類を意のままに操る計画を立てました。
これが「ドミノ計画」です。この計画名にはミニーの本名である「ドミニク」と、ドミノのように次々に倒れる積み木を「人類がディヴィジョンにひれ伏す姿」とかけていたと思われます。

ドミノ計画を知って危険を感じたダニーとダイアナは、当時まだ4〜5歳だったミニーを義両親の経営する牧場に預け、ミニーが成長するのを待ってからディヴィジョンを根絶やしにするディヴィジョン滅亡計画を立てます。

ダニーはダイアナに催眠をかけてディビジョン滅亡計画とミニーを匿った記憶を消し去り、ダイアナはデルレーンの味方であると思い込ませました。
ダイアナに催眠をかけ終わるとダニー自身も記憶を消し去り、あえてディヴィジョンに捕まって4年間をミニーが成長するのを待つための時間稼ぎに捧げました。

ちなみにダニーが設定していた最後のトリガーは、恐らく13回の記憶リセットと、その後ミニーの写真を見ることだったのではないかと思っています。
どうでもいいですが、ダニーに思い出させる実験を4年で12回って少なすぎる気がしたのは私だけでしょうか笑

個人的にどうしても引っかかるのが、ダニー(とダイアナ)がミニーに大量殺人をさせたことです。
匿ってくれてた義両親も慣れた銃さばきでめちゃくちゃ殺してましたし(汗)
簡単に人を殺してしまう子になってしまったミニーがこれからどう育つのか、不安しかありません。
ミニーが催眠でディヴィジョン全員を支配してしまった方がなんとなく良かった気がしてます。

 

低評価の理由は?

日本の大手映画サイト「映画.com」では、本作の評価は 3.3点/5点満点(11月2日時点) と良くも悪くもない点数ですが、アメリカの大手映画評価サイト「Rotten Tomatoes」では1.5点/5点満点とかなり評判が悪いです。

Rotten Tomatoesの評価コメントには「才能の無い監督が作ったノーラン映画みたい」「ちょっと前に流行った映画の詰め合わせみたい」「ダニーとダイアナがキスするまでの過程が雑すぎる」など辛辣なコメントで埋め尽くされていました。
確かに景色が歪むシーンは私も「インセプションを参考にしたのかな」と思いました笑

あとは銀行強盗の時にダニーだけが防弾チョッキを着ている点や、変な時空の歪み、ハッカーのリバーと布一枚しか仕切りが無い場所でセックスしたかのような描写などは、ネタバレすると「そういうことか」と納得できるんですが、それまでは謎とかではなくただの演出ミスか過剰演出に見えてしまうのが残念です。
個人的にはミニーに人を殺させたことが一番の評価下がるポイントでした。

 

続編はある?

ラストにデルレーンが生きていたことで続編の匂い満載の終わり方でしたが、本作は今年3月に公開したアメリカでの興行収入が870万ドルとそこまで振るわなかったこともあり、上にあげたように低評価でもあるので続編が作られる可能性は低いと見られています。

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・参考サイト様一覧

映画『ドミノ』公式サイト

 

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