映画『30デイズ・ナイト』のネタバレあらすじと感想を紹介しています!
主演にジョシュ・ハートネット、制作にサム・ライミを迎えたヴァンパイアホラー。
太陽の昇らない30日間が訪れるアメリカ最北端の町で、彼らを食いつくそうと狙うヴァンパイア集団と住人たちとの抗争を描く。
制作年:2006年
本編時間:113分
制作国:アメリカ
監督:デヴィッド・スレイド
脚本:スティーヴ・ナイルズ、スチュアート・ビーティー、ブライアン・ネルソン
制作:サム・ライミ、ロブ・タパート
キャスト&キャラクター紹介
© 2006 Broadmedia Studios Corporation All rights reserved.
エバン・オルソン…ジョシュ・ハートネット
バロウの保安官。
喘息持ちで、いつも吸入器を持ち歩いている。
妻のステラと離婚の危機に陥っている。
© 2006 Broadmedia Studios Corporation All rights reserved.
ステラ・オルソン…メリッサ・ジョージ
バロウの保安官でエバンの妻。
エバンとは訳あって決別し、離婚するつもりでいる。
太陽の昇らない30日が来る前にバロウから出る予定。
(引用:https://www.moviepilot.de)
マーロー…ダニー・ヒューストン
ヴァンパイアの親玉。
ヴァンパイアの集団の中でも特に賢く、唯一言語を話すことが出来る。
彼らだけにわかる特別な言語を使い、英語は片言で話す。
格好の狩場を求めてバロウの町に現れ、町の人間を食いつくそうとする。
ボウ(駐車違反の男)…マーク・ブーン・ジュニア
ジェイク(エバンの弟)…マーク・レンドール
ビリー(エバンの同僚)…マヌー・ベネット
デニス(町人)…アンバー・セインズベリー
アイリス(ヴァンパイアの女)…ミーガン・フランイック
ダグ(町人)…ジョエル・トベック
ルーシー(ダイナーの店主)…エリザベス・ホーソーン
カーター(配管路の男)…ナサニエル・リーズ
ウィルソン(プロペラ盗まれた男)…クレイグ・ホール
アイザック(ウィルソンの父)…シック・リトルウッド
ジョン(犬の飼い主)…ピーター・フィーニー
アリー(ジョンの妻)…ミン・ウィンドル
ヘレン(エバンの祖母)…エリザベス・マクレー
ガス(発電所の男)…グラント・ティリー
キルステン(町人)…カミラ・キーナン
ピーター(キルステンの夫)…ジャック・ウォーリー
マレカイ(ステラと事故った男)…プア・マガシーバ
アーロン(町人)…ジャレッド・ターナー
ゲイブ(殺された男)…ケルソン・ヘンダーソン
ゲイル(町人、少女)…レイチェル・メイトランド・スミス
ミシェル(ゲイルの母)…ケイト・S・バトラー ほか
あらすじ:起
舞台は主人公のエバン(ジョシュ・ハートネット)が暮らすアメリカ最北の居住地アラスカ州バロウという町です。
隣町までの距離は128キロあり、毎年冬は30日間太陽が昇らない期間があります。
太陽が昇る最後の日。普段は600人強が住んでいるこの町ですが、太陽が昇らなくなる30日間は多くの住人が町から離れるため、この日は特に騒がしいです。
そんな中、保安官のエバンとビリーは雪の積もる野原に大量の携帯電話が焼き捨てられているのを発見します。
さらに、犬を沢山飼っているジョンの家の犬(アラスカン・マラミュート)が全頭殺される事件が起きました。
エバンはジョン夫婦に犯人を必ず捕まえると約束します。
同じ日にバロウの住人ウィルソンとカーターの飛行機の操縦かんやプロペラが盗まれるという事件も起き、エバンはとても嫌な予感がしました。
同じ頃、エバンと離婚予定の妻ステラも今日からバロウを離れるつもりでしたが、自動車事故を起こして飛行機に乗り遅れてしまいバロウに残ることになりました。
最後の飛行機が発ち、バロウには約150人が残りました。
その後ダイナーを訪れたエバンは、ダイナーの店員ルーシーに執拗に生肉を注文する不気味な男を逮捕しました。
エバンは男を保安官事務所の牢に監禁してから男について調べますが身元は全く不明で、男はエバンの質問に答えず「この町は終わりだ」「彼らが来たら俺も仲間に入れてもらう」など謎の意味深発言を繰り返すばかりでした。
あらすじ:承
しばらくすると町全体に停電が起こり、電話も通じなくなりました。
エバンは事務所にいたステラと弟ジェイクと祖母ヘレンに男の見張りを任せて発電所に行くと、発電所職員のガスが惨殺されていました。
エバンは町内に緊急事態発生を知らせ、住民に『銃を携帯して発電機のある家か、ダイナーに集まれ』と呼び掛けました。
エバンが保安官事務所に戻ると、所内には沢山の血が飛び散り、ジェイク、ステラ、ヘレンが居なくなっていました。
何があったのか男に問い詰めますが、男は「仲間に入れてもらえなかった。俺を殺せ」と言うばかりです。
男がヴァンパイアを町に連れてきたと悟ったエバンは男の肩を銃で撃ち、そのまま放置してダイナーに向かいます。
同じ頃、町の至る所にどこからともなくヴァンパイアが現れて町の住民を片っ端から殺して食べ始めました。
ヴァンパイアは見た目は人間のような風貌をしていますが、リーダー格の男以外は全員が行動も知能が獣そのものです。
リーダー格の男マーロー(ダニー・ヒューストン)だけがヴァンパイア集団の中で最も知能が高く、ヴァンパイアだけに通じる言語とカタコト英語が話せます。
(ヴァンパイア集団 引用:http://nothingrule.blog68.fc2.com)
十数人の住民が集まるダイナーにたどり着いたエバンは、弟ジェイクから祖母ヘレンがヴァンパイアに殺されたと聞きました。
住民たちはここにいてもいずれ殺されてしまうと考え、防御壁のあるケイブの家に避難しました。
住人たちはケイブ家で見張りを交代しながら隠れ続けますが、狭くて食料も多くないこの場所にはずっといられません。
エバンたちはイチかバチか町から脱出するために隣町に通じている配管路に行くことに決め、ヴァンパイアに見つかりにくくなるであろう吹雪が来るのを待ちました。
太陽の昇らない30日が始まってから7日目。
町にいたおよそ150人の住民があと何人生き残っているのかわからないまま、エバンたちは吹雪を待ち続けています。
そんな中、マーローは人間の若い女1人を捕らえて「助けて!」と叫ばせながら町中を歩かせて、生き残りの人間をおびき出そうとします。
バロウの住人は誰も彼女を助けに来なかったため、マーローは手下に女を殺せと命じました。
エバンは女性を助けようと外に飛び出ますが、エバン1人 対 ヴァンパイア十数人ではとても歯が立ちません。
エバンは彼女が殺されるのを見ていることしかできませんでした。
若い女性が殺された後、犬を殺された住人のジョンがヴァンパイアになっているのを見つけます。
ジョンがエバンに襲い掛かるため、エバンは仕方なくジョンを殺しました。
あらすじ:転
隠れ家に戻ったエバンは、ジョンを殺してしまったショックで喘息の発作を起こして倒れます。
エバンが眠っている間、認知症老人のアイザックが「もうここに居たくない!」と言いだして勝手に隠れ家から出てしまい、息子のウィルソンと共にヴァンパイアの餌食になってしまいました。
彼らを止められなかった罪悪感にさいなまれるステラを、エバンは優しく慰めました。
この時エバンとステラは、お互いの愛を再確認して仲直りしました。
その後、吹雪が降り始めたのでエバンと住人8名は隠れ家から出てスーパーマーケットに立ち寄ります。
そこで食料や必要な道具をバッグに詰めてすぐ出発する予定でしたが、早くも吹雪が止んでしまってエバンたちはスーパーで足止めを食らいました。
18日目。このままスーパーに居続けるのも危険と判断し、エバンたちは保安官事務所に移動することにします。
エバンがオトリになってヴァンパイアの注意を引き付けていた時、紫外線ライトもヴァンパイア撃退に有効なことを知りました。
どこからか現れたマーローは苦しむ女ヴァンパイアに「弱った者は他の者の血肉となれ」と囁き、女ヴァンパイアを殺しました。
その頃、ステラ他6名は道中で仲間を1人失いながら保安官事務所に入りました。
その後、ヘレンの家の近くで動けなくなったエバンを救うため、仲間のボウがトラクターで派手に暴れてヴァンパイアを何人も殺しますが、最後はボウもヴァンパイアに殺されてしまいました。
ボウのおかげでエバンは無事に保安官事務所に逃げ込みます。
その後、エバンたちの仲間のカーターが、スーパーマーケットにいたヴァンパイア少女に噛まれていてヴァンパイアに感染していることが判明します。
カーターは家族を事故で失くしてからずっと自殺願望があったことを告白し、ヴァンパイアに変わってしまう前にエバンが殺しました。
これで住人の生き残りは5人になりました。
あらすじ:結
27日目。ヴァンパイアはバロウの住民をほとんど狩りつくし、生き残りはエバン、ステラ、ジェイク(エバンの弟)、ルーシー(ダイナーの店主)、デニス(住人の女)の計5人しかいないと思われましたが、別の家でエバンの同僚ビリーが衰弱していたものの生きていることがわかりました。
ビリーがいた寝室のベッドには彼の妻子の遺体が寝かせられていて、ビリーは誤って妻子を殺してしまったと告白します。
エバンとステラがビリーを連れて保安官事務所に戻ると、事務所にいたはずのジェイク、ルーシー、デニスがいませんでした。
3人は先に配管路に行ったと信じてエバンたちも出発しようとしたとき、住民の少女ゲイルが血まみれで外を歩いているのを見つけて保護します。
エバンはゲイルをステラに託し「配管路で会おう」と約束すると、ヴァンパイアを撒くために走りました。
数十分後。エバンは配管路に到着してジェイク、ルーシー、デニスと再会しますが、ステラとゲイルがいません。
エバンはインカムで何度もステラに呼びかけますが、返事はありませんでした。
数分後、悲鳴が聞こえた場所にエバンが駆けつけると、ビリー(エバンの同僚)がヴァンパイアに襲われていました。
エバン達はヴァンパイアを倒しますが、ビリーは首を噛まれて瀕死状態な上、ヴァンパイアに変わりかけていたため、エバンはビリーを斧で殺しました。
29日目。ようやくエバンのインカムにステラから反応がありました。
ステラとゲイルは無事ですが、周囲がヴァンパイアだらけで動けず、今は車の下に隠れているそうです。
エバンがどうしようか考えている間にヴァンパイアたちが動きはじめました。
マーローは、ヴァンパイアの存在は『空想の産物』だと人間に信じ込ませるために大変な苦労をしてきたと語り、「ヴァンパイアを見た人間は全員殺せ!」と手下に命じました。
ヴァンパイアたちは石油の配管に穴を空けて町中に流すと、町を燃やして生き残りは皆殺しにしようとしていました。
エバンは、人間はヴァンパイアに感染した直後はそれなりに意識があったことを思い出し、マーローを殺すにはエバン自身もヴァンパイアになるしかないと考えました。
エバンはジェイクに別れを告げると、ビリーの血を自分に注射してヴァンパイアになりました。
ヴァンパイアになったエバンは配管路から出てマーローに勝負を挑みます。
エバンはマーローと戦い、最終的に一撃のパンチでマーローの頭部を貫いて殺しました。
マーローが死ぬと、リーダーを失った他のヴァンパイアはいつの間にかどこかに逃げていきました。
ステラはエバンがヴァンパイアになる選択をしたことに気付くと泣き崩れました。
(ヴァンパイアになったエバンとステラ 引用:http://nothingrule.blog68.fc2.com)
翌朝。エバンとステラは結婚前によくデートした、朝陽がよく見える丘に行きました。
死の恐怖に震えるエバンの気持ちを少しでも和らげようと、ステラは泣きながらエバンに最後のキスをします。
やがて朝陽が昇ってくると、エバンは黒く変色してステラの腕の中で灰になりました。
ステラは灰を抱きながら、力強い目で太陽をにらみ続けました。
感想☆
Jハートネット見たさに鑑賞しました。
設定やグロ加減は個人的にすごく丁度良かったんですが、あまり面白くはなくて全部見るのに4日位かかってしまいました(笑)
面白いと思えなかった理由は設定の荒さにあったんですが、まずヴァンパイアたちが肉食獣みたいなのは良いんですが、人間の食べ方が雑すぎてなんか変な感じでした。
食べるとか血を飲むために殺してるんじゃなくて殺すために殺してる感が強かったというか。
序盤にエバンとステラの確執も描かれていましたが、具体的に何があったのかは教えてくれなくて仲直りも結構簡単に終了していたし、携帯が焼かれていたこととかプロペラなど盗まれたことも伏線かと思っていたんですが、その後は全くその件に触れることも無かったですし。。
日にちもすごく飛び飛びで「ずっとそこに居たの?どうやって?」と思う場面もあり、エバンやステラがダイナーに居た人以外の住人の心配をあまりしていないのも変でしたし、「俺たちはこの町を知りつくしてるから」みたいな発言があったのに、町の仕組みや構造を生かして戦うみたいな場面はほぼ無かったですし、ついでに言うとエバンの同僚のビリーがなぜ家族を殺すことになってしまったのか、あの説明では私は理解できませんでした(汗)
近頃は美しい容姿のヴァンパイア作品が多かった気がするので、肉食獣寄りで獣っぽく描かれていたのは良かったです。
でも、リーダー格も含めてそこまで知能が高そうではなかったのに(英語はだいぶカタコトでしたし)「人間に我々の存在が幻想だと思い込せるのに苦労した」とか知能犯的な発言していたのは違和感がありました。
最後、エバンがヴァンパイアになるのは「そう来たか!」と思いましたが、マーローを一撃パンチでやっちゃったことの方が驚きでした。
かなり酷評してしまいましたが、Jハートネットはやっぱり格好良かったのと、町の皆がデートしたという丘の朝日と、エンドロールは好きでした。
本編よりむしろエンドロールの方が良くできてるなと思ったくらいです(笑)
続編もあるみたいなんですが、気が向いたら見てみようと思います~
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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