映画「僕だけがいない街」あらすじ結末ネタバレ・解説・感想評価 | 映画鑑賞中。

映画「僕だけがいない街」あらすじ結末ネタバレ・解説・感想評価

サスペンス

僕だけがいない街

原題:
制作年:2016年
本編時間:120分
制作国:日本
監督:平川雄一朗
脚本:後藤法子
原作:小説/三部けい『僕だけがいない街』

僕だけがいない街|出演者・キャスト

藤沼悟(藤原竜也、少年期:中川翼) 片桐愛梨/バイト仲間(有村架純) 藤沼佐知子(石田ゆり子) 雛月加代(鈴木梨央、成人期:森カンナ) 八代学/担任の先生(及川光博) 白鳥潤(林遣都) 澤田真/佐知子の報道局時代の元同僚(杉本哲太) 小林賢也/悟の同級生(福士誠治) 雛月明美/加代の母親(安藤玉恵) 須藤/明美の恋人(淵上泰史) 高橋店長(高橋努) ほか

僕だけがいない街|概要紹介

”悪い出来事”が起こる原因を取り除くまでタイムリープを繰り返してしまうという特殊能力を持つ藤沼悟(藤原竜也)は、漫画化を夢見て地元の北海道から東京に出てきた青年だった。
ある日、女手一つで自分を育ててくれた母親の佐知子(石田ゆり子)が東京の悟の元に来ている間、何者かに殺されてしまった。
悟は犯人と勘違いされて警察に追われていたが、気が付くと悟は小学生に戻っていた。
このタイムリープと母親の死が関係あると気が付いた悟は、母親を必ず助けると胸に誓い犯人捜しを始めた。

僕だけがいない街|みんなの感想・評価(5点満点)

出典:Filmarks

さえの感想・評価|3.0
アニメと比べてしまうと、鳥肌が立つような場面が少ない。全部を表すには時間が足りなかったのかな…という感じがする

 

antの感想・評価|3.5
映画で初見。タイムリープ物なので、映像向けの作品だけど、仕上げ方がとても上手い、このコンパクトさが心地良い。したっけね、起源の原作コミックを読んでみよっと。

 

Yuiの感想・評価|3.5
原作ファンなので観ました。
うーん、、
役者の演技がうまいおかげで観てられるって感じでした(~_~;)
前半はまぁまぁ良かったんですけど、後半のお片づけ感、、
僕だけがいない街、気になっているなら 映画→漫画 の順でみたほうが確実に楽しめるとおもいます。

 

ももたろうの感想・評価|4.5
とにかく楽しめた感じでした
配役が良かったかなというのも…
話の内容は微妙なところとか
はてなマークが浮かぶところもなかなかあったりしたけど
でも原作知らないから楽しめました

 

以降はあらすじ詳細でネタバレ含みます。

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あらすじ詳細①起

2006年。藤沼悟(藤原竜也)は漫画家になるため、高校卒業と同時に北海道から上京した29歳の売れない漫画家だった。本業だけでは食べていけないためピザ屋でのアルバイトもしている。

悟には不思議な能力があった。それを悟自身は”再上映(リバイバル)”と呼んでいるが、悟の身の周りでこれから起きる”悪い出来事”を回避するまで、悪い出来事が起こる直前の場面を何度も繰り返してしまう、タイムリープの能力だった。それは悟の意思とは関係なく起こり、悟自身はこの能力を疎ましく思っていた。

悟はその日も新作漫画を持って行ったが編集者に「面白くない。作者であるあなたのキャラクターが見えてこない」とダメ出しを受け、どんよりとした気持ちでバイトに行った。

悟がバイト先のピザ屋”Oasi Pizza”に着くと、悟はさっそくピザを持ち配達用のバイクで出発した。

配達の途中リバイバルの能力が発動して、悟はリバイバル前にトラック事故の被害者になっていたはずの小学生の男の子をその場から移動させ、事故の原因である意識を失っていたトラックの運転手を起こそうとしていて、悟自身が他の車にはねられてしまった。


悟が目を覚ますと隣から「あ、目覚ました」と女性の声が聞こえた。見てみると、隣にいたのはバイト仲間の片桐愛梨(有村架純)だった。
愛梨は、外傷はほとんどなく、脳に異常がなければすぐに帰っていいと医者から言われたことと、トラックの運転手は運転中に心臓発作で亡くなっていたことを教えてくれた。

事故の一部始終をたまたま見ていた愛梨は「なんで危険だってわかったの?男の子、避難させてたでしょ?」と聞いた。

悟は困って何も答えずにいると、愛梨は「もしかして、超能力者?」と笑った。
愛梨は話を変えて「お母さん来てたよ。藤沼君のアパートに行くってさ」と教え、やがてナースが様子を見に来ると愛梨は笑顔で帰っていった。

愛梨は帰り道、道路に立ってトラックの運転席が見えるかどうか検証したが、運転手の様子までは見えず、今日の悟の行動を不思議に思った。

悟が病院から自宅に戻ると、部屋には悟の母親 佐知子(石田ゆり子)が食事の支度をしていた。

悟は久しぶりに会う母親に開口一番「田舎じゃないんだから、部屋のカギ位してくれよ」と文句を言った。母親は軽くあやまりながら、さい箸もないのを見て「明日はいろいろ買ってくるか~」とぼやいた。
悟が母親に勝手に片づけられた自分の部屋を見回すと、出版社の担当者にダメ出しをされた後、悟が部屋で破いた漫画の原稿を母は捨てずにまとめて置いていてくれた。
母親は突然「心配だから、しばらくここに住む」と言い出した。悟は拒否したが、母 佐知子の意志は変わらなかった。


翌日、悟は母親と一緒に買い物したビルから出てきてすぐにリバイバルが起きた。

1回目の時、数分間の短いリバイバルで悟は周りに注意したが、何が”悪い出来事”なのか分からなかった。

2回目が始まったとき佐知子に「何か変な感じしない?周りをよく見てみて」と言うと、リバイバルは起きなくなり、悟は偶然会った愛梨に声をかけられた。

 

佐知子は悟の2回目のリバイバル中、近くの駐車場で女の子を車に乗せようとしていた男性を見つめていた。

男性は佐知子の視線に気が付くと、女の子を駐車場に置いて一人で車に乗って駐車場から出ていった。

佐知子は誘拐未遂だとわかり、車のナンバーを控えようと携帯電話を出したが途中までしか見れず、すぐに携帯をしまった。

佐知子は悟が女の子と話しているのを見て喜んで、愛梨を突然夕食に誘った。

悟は「やめろよ」と言ったが、愛梨は家に来る様子なので悟は逆に驚いた。

女の子を置いて走り去ったように見えた車はすぐ近くでまた車を停め、佐知子と悟をじっと見ていた。

3人は悟の家に到着し、愛梨は母親とカレー作りを始め、悟は急いで部屋と漫画の原稿を片付けた。

数時間後。3人でカレーを食べているとき、愛梨がもう悟が漫画家であることを知っていたので、悟は母親の口の軽さを憎らしく思った。

食事が終わり、悟は愛梨を途中まで送ることにした。

歩きながら、愛梨は「私にも夢があるんだ。なんだと思う?」と聞いた。

悟は「自分の夢を簡単に人に話しちゃって、実現しなかったらどうしよう、とか思わない?」と言ったが、愛梨は「そんなことない。何度も言葉に出していれば本当になりそうな気がする」と答えた。

悟は自分と真逆の考え方に戸惑ったが、愛梨のまっすぐな笑顔を見ていたら何も言い返せなかった。

 

悟は家に帰った後、今日のリバイバルを思い出して佐知子に何を見たのか聞くと、佐知子は「今日、誘拐事件が未遂に終わったよ」と笑った。
佐知子は「そういえば悟が小学生の頃、近所であった事件を覚えてるかい?」と聞いた。

悟は覚えておらず黙っていると「覚えてないか。あのあと親たちは子どもたちに事件のことを忘れさせようと必死だったからね。でも、あんたも危ないところだったんだよ」と感慨深げにした。
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翌日、母親が言っていた事件が気になった悟は、バイト前に本屋に立ち寄り”昭和事件史”を手に取った。

悟の地元、石狩市のページを開くと”石狩市連続誘拐殺人事件”という事件が載っており、犯人と被害者の写真も載せられていた。

犯人は白鳥潤(林遣都)という現在は死刑囚の男で、3人の子どもたちが犠牲になったらしい。
事件概要には『1987年夏ごろから小学生高学年の女児が連続して姿を消した。犯人は遺体を見つかりやすい場所に戻しに来るなど、不可解な行動が着目された。翌1988年9月8日、事件発生現場近所に住む白鳥潤(当時21歳)が逮捕される』と書かれていた。
悟は白鳥の顔を見て当時のことを思い出した。

悟は小学生の頃、土手で野球をしている男の子たちを少し離れたところから座って眺めていたとき、白鳥潤が現れて「野球やらんの?」と近づいて来て隣に座り、話したのだ。

悟の思い出だと白鳥潤は、誘拐とは縁の無さそうな優しいお兄さんという印象だった。
白鳥潤は当時、悟が住む町で両親が営む弁当屋”白鳥食品”を手伝っていた。

 

同じころ、佐知子も図書館で当時の新聞記事を見ていた。
当時、悟は「絶対に白鳥さんは犯人じゃない!」と訴えたが、佐知子は悟に事件のことを忘れるように言い聞かせたことを思い出した。

佐知子は図書館から出た後、公園で電話番号が書かれたメモをカバンから取り出して電話をかけた。

「久しぶり。やっぱりあの誘拐事件の犯人は捕まった人じゃなくて、他に居たのかもしれん」と電話の相手に話した。

佐知子が電話しているのを、先日女児を誘拐しようとしていた男が公園の外から見ていた。

外は暗くなり、佐知子が悟の部屋に戻った直後、カギを開けっぱなしにしていた玄関から何者かが靴のままそっと上がり込んだ。

犯人は部屋の台所から包丁を取り出し、佐知子を襲った。犯人は佐知子の携帯を奪い、そのままベランダから出ていった。


悟はバイトを終えて帰ろうとしたとき、愛梨は悟が休憩室に置きっぱなしにしていた”昭和事件史”に興味を示していた。

愛梨が本を離さないので、悟はしぶしぶ本を愛梨に貸して店を出た。

自宅に帰ったとき、悟は部屋で背中を刺されて倒れている母親を発見した。

母親を抱き起したが、全く反応がない。悟は携帯で救急車を呼んだ後「リバイバル起きろよ!なんで起きねえんだよ!」と泣きながら叫んだが、何も起きなかった。
その時、ベランダから物音がしたので急いで見てみると、逃げていく男の姿が見えた。

悟は急いで男を追いかけたが、広い道路に出たところで見失ってしまった。ふと我にかえると、悟は周りの人の視線から、自分が血まみれだったことに気が付いた。
やがて悟が通報したパトカーのサイレンが聞こえ始め、悟は『これじゃ俺が犯人と勘違いされる』と思いとっさに物陰に隠れてしまった。

だがすぐ警官に見つかってしまい悟は走ったが、逃げた先は行き止まりだった。悟が警官につかまり手錠をかけられかかったとき、月がゆがんで時間が戻り始めた。
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あらすじ詳細②承

気が付くと、悟は見慣れた景色の中にいた。そこは悟が通っていた小学校の通学路で、時間も登校の時間帯で、悟はハラハラしながら自分が通っていた小学校に走った。

学校にかけられていた旗には”昭和63年”と書かれている。悟は1988年の2月に戻っていたのだ。

急いで鏡で自分の姿を確認すると、悟自身も11歳の子どもに戻っていた。悟(中川翼)は愕然とした。
戸惑いながらも学校の授業を受け、放課後になると走って実家へ行った。台所に行くと、そこにはいつもと同じ、晩ご飯の支度をしている母 佐知子が居り、悟は安心と喜びに包まれた。

夕飯時、悟は佐知子の作ったハンバーグを食べて泣いてしまい、佐知子は悟の様子がいつもと違っているので心配した。
悟はこれはリバイバルだと確信し、母を救えるかもしれない、救わなければならいとハンバーグを噛みしめた。

悟は現在の状況と、リバイバル前に見た”昭和事件史”の記事から、誘拐事件の被害者、雛月加代(鈴木梨央)が殺されずに済むことが、母親の事件と何か関連があるのではないかと考えた。
雛月加代は学校ではいつも1人で過ごしており友人はほとんどおらず、いつも心を閉ざしている雰囲気で、月曜日は遅刻してくることが多い生徒だった。

ある日の放課後、一緒に帰っていた友人の小林堅也に「学年文集の雛月の欄、面白いから読んでみろよ」と言われ、帰宅してすぐに文集を開いた。
『私だけがいない街 雛月加代

誰もいない島に行ってみたい。つらいことも悲しいこともない島に行ってみたい。そこには大人も子どももクラスメイトも、先生もお母さんもいない。その島で私は登りたいときに木に登り、泳ぎたいときに海で泳ぎ、眠りたいときに眠る。私は、私だけがいなくなった街のことを考えると、気持ちが軽くなる。遠く遠くへ行きたい。』

読み終えた後、悟はすぐに母親にある頼みごとをした。

2月下旬の放課後、悟は1人空き地で座っていた加代に「友達になってほしい」と声をかけてみたが、あっさり「バカなの?」と拒否されてしまった。

悟はめげずに、3月2日に開く自分の誕生日会に加代を誘った。

悟が母に頼んだのは、自分の誕生日会を開くことだったのだ。加代は招待状を受け取ってはくれたが、足早に空き地から出ていった。

雛月加代が誘拐された日は悟の記憶だと、自身の誕生日と同じ3月2日だった。悟はこの日に加代を守り切れば、加代も母親も救えるのではないかと考えたのだ。
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金曜日の放課後、悟は加代の自宅である平屋の集合住宅を訪ねた。

チャイムを鳴らしても誰も出てこず、悟が家の裏に回ると、地面にランドセルが落ちており中身が散らばっていた。

悟は不審に思い、裏にあった物置を開けると、中には怪我だらけで、真冬なのに半そで半ズボン姿の加代がぐったりしていた。
悟は驚いて声をかけたが、加代は悟に気が付くと「見ないで!」と拒絶した。

どうすればいいかわからずにいると、加代の母親の明美(安藤玉恵)とその彼氏の須藤(淵上泰史)がやってきて「またこんな所に入って!」と加代を自宅に戻そうとした。
加代が母親から虐待を受けていると確信した悟は、明美に「その傷はどうしたんですか?」と聞いた。

須藤が笑いながらが「加代ちゃん、答えてやりなよ」と言うと、加代は「転んだ」とボソッと答え、明美に連れられて自宅に戻っていった。

月曜日。警察に話しても相手にしてもらえなかったので、担任の八代先生(及川光博)に相談した。

八代も加代の怪我のことに気付いており、対応を考えていたところだったと悟に打ち明けた。
明美は、土日で傷が目立たなくなる前の日の金曜日に虐待しているのだろうと悟は推測し、先生も同意した。加代は月曜日に遅刻が多いからだ。

先生は、虐待を疑い始めたのが去年で、児童相談所にも相談したがなかなか動いてくれないと言い、加代は家に帰りたくなくて夜遅くまで1人で空き地にいるそうだと悟に教えてくれた。
先生は「この件がクラスメイトにバレたら雛月が学校で過ごしづらくなるかもしれないから、俺とお前だけの秘密にしてくれ」と言い、悟は同意した。

 

ある日の夜、悟は加代を、夜空の星がよく見える空き地に連れていき、そこにある木の下から空を眺めて「クリスマスツリーみたいじゃない?」と笑った。

加代は「バカじゃないの?」と言いながらも、じっとその光景を見つめた。

「来年のクリスマスも一緒に見に行こう」と言うと、加代は目に涙をためてうなずいた。

3月1日 月曜日の朝。悟の誕生日会は明日だった。

悟が加代を家まで迎えに行くと、玄関から加代の母親も一緒に出て来て「明日の誕生会は用事が出来たから行っちゃだめ」と言い出したが、加代は「行きたい」と言った。

明美がカッとなって加代に手を上げようとしたとき、悟の母が出てきて明美の手を止めた。佐知子は悟が心配で後をつけていたのだ。
明美は気まずそうにして加代に「好きにすれば」と言い残し家に戻っていった。
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あらすじ詳細③転

誕生日会当日の3月2日 火曜日。悟を入れて5人が集まり、母親が料理や部屋の装飾などを準備してくれて誕生日会が始まった。

悟は八代先生に悟と加代が同じ誕生日だと教えてもらい、急遽母親に加代の分もケーキをそろえてもらった。
チョコのプレートに自分の名前が書かれたケーキを見て、加代は驚いていた。悟は加代へのプレゼントに赤い手袋を渡すと、加代はとても喜んだ。
会が終わり、悟と佐知子は加代を自宅まで送り届け、加代は別れ際に「プレゼント、明日渡すね」と言い自宅に戻っていった。

明美は加代が家に入ると黙って部屋のドアを閉めた。

悟は『これで母親も虐待をやめるようになるだろう。加代が誘拐されることもなくなって、母さんは助かるはずだ』と思った。

翌日。悟が学校に行くと加代は来ていなかった。

悟は先生が止めるのも聞かず、すぐに加代の家に走った。ドアを叩いても誰も出てこず、裏の物置にも加代はいなかった。
手がかりをつかむために物陰に隠れて加代の家を見張っていると、明美が玄関から出てきてゴミ捨て場に袋を置いてすぐに家に戻っていった。

悟はすぐに明美が捨てた袋を見てみると、中に加代の衣類や、編みかけの青い手袋が入っているのが見えた。

加代を殺したのは誘拐犯ではなく母親の明美で、明美は誘拐事件に便乗してこのことを誘拐犯の仕業に見せかけたのだ。
悟は加代を守れなかったとわかり、泣き叫びながらゴミ捨て場から走り去った。

気が付くと、悟は2006年に戻っていた。

悟はリバイバルが発動した場所に倒れていて逮捕はされていなかったが、道路にはパトカーがおり、悟の手にも血が付いたままだった。

悟のマンション前にパトカーが止まっていて、部屋には警官が出入りしていた。

悟は落胆して身を隠す場所を探そうとしていたとき、愛梨が悟を呼んだ。

悟は言われるがまま愛梨について行くと、愛梨は彼女の居候先である叔母の家に悟を招き入れた。

愛梨の部屋に入るとすぐにテレビをつけた。ニュースには母 佐知子が遺体で発見されたことと、アパートの住人、つまり悟を警察が探していると報道していた。

悟はなぜ自分を助けたのか愛梨に聞くと、愛梨は「藤沼君が疑われるなんておかしいから」と答えた。
愛梨の机に以前、悟が愛梨に貸した昭和事件史が置かれていたので、悟はすぐに事件のページを開いた。

状況はリバイバル前とほぼ同じだったが、加代が殺された日が以前は3月2日になっていたのに、3月3日に日付が変わっていた。

 

悟は翌日、図書館で調べたが変わっていたのは本当に日付だった。自分のしたことが事件を遅らせただけだったことがわかり、悟は悔しくなった。
愛梨はその日、バイト終わりにピザを購入した。

愛梨の様子を不審に思った、愛梨に好意を抱いているピザ屋の店長 高橋(高橋努)は、履歴書で知った愛梨の自宅に先回りして見張っていて、家に悟が入っていくのを目撃した。

高橋が警察に通報しようと携帯を出したとき、後ろから「何してるんですか?」と怒った愛梨が声をかけた。

高橋は「君が心配で・・・」と理由を話したが、愛梨は「二度とこんなことしないでください!」と高橋の携帯を折って追い払った。

2人は愛梨宅を出て当てもなく走り、河川敷に身を潜めた。この頃から愛梨は悟を名字ではなく”悟さん”と呼ぶようになった。

ここまでしてくれる愛梨を不思議に思い、悟はどうして信じられるのか聞くと、愛梨は自分のことを話した。

愛梨は幼い頃、父親がスーパーで万引きを疑われたことから警察沙汰になった。

父親はずっと犯行を否認していたが、仕事を辞めざるを得なくなった上、愛梨の母親からも離婚されて家族はバラバラになってしまったと過去を打ち明けた。
そのとき愛梨は父親を信じてあげられなかったことが悔しくてならなかったという。
「だから悟さんを信じるのは、自分のためなの」と話した。悟は愛梨の行動に納得したと同時にお腹が鳴った。

愛梨は「色々持ってくるから、悟さんはここで待ってて」と言い悟に携帯を渡して家に戻った。

 

数時間が経過した頃、愛梨の携帯に藤沼佐知子からメールが入った。

悟が不審に思いメールを開くと、メールには『藤沼悟です。そこを動かないで』と書かれていた。

母親を殺した犯人が愛梨も狙っていることに気が付き、悟は愛梨の家に走った。

愛梨の家は火事になっていて、愛梨は自室で倒れていた。

悟は愛梨の肩を支えながら現場から逃げようとしたが、意識がもうろうとしている愛梨を1人で階段から降ろすことは難しかった。

そこに、どこからともなく高橋店長が現れた。

2人で愛梨を何とか1階まで降ろしたところで、高橋は「お前は裏口から逃げろ。手柄は俺のもんだ!」と言い放ち、悟は従うしかなかった。

悟はなぜ愛梨まで狙われるのかが全くわからなかった。

 

翌日、悟は手がかりを見付けようと、母親が持っていたメモに書かれていた電話番号に電話をかけた。

番号の持ち主は澤田真(杉本哲太)という男性だった。澤田と悟の母親とは、母親がテレビ局で働いていたときの同僚だった。

澤田は悟を自宅に招き、佐知子が殺される少し前に彼女から電話をもらったと悟に話した。
また澤田は、逮捕された白井潤が冤罪なのではないかと考えて調査を進めていると明かした。
悟は愛梨の携帯に送られてきた母親の携帯からのメールを澤田に見せた。

澤田は、真犯人は悟の母親と愛梨の2人ともがどこかで会ったことのある人物なんじゃないかと推理した。悟は愛梨の元へ行こうとしたが、警察が居るから危険だろうと、澤田が病院へ行くことになった。

病院で目を覚ました愛梨が部屋から出ると刑事2人が、部屋で見つかった包丁から愛梨の指紋が見つかり、このまま重要参考人として監視を続けること、悟を指名手配する、と話しているのが聞こえた。

だがこれは愛梨に聞こえるようにわざと話していたことだった。

愛梨は急いで服を着替えて病院から抜け出した。抜け出す途中、澤田と愛梨はすれ違ったが、お互いに面識がなかったため澤田は愛梨に気が付かなかった。

愛梨は公衆電話から悟に電話をして「犯人に会ったことがあるかもしれない。あの場所で待ってて」と言った。
愛梨は警察に泳がされていることに気付かずに悟に会いに走った。

悟と愛梨は河川敷で再会し、愛梨は悟に「会いたかった」と言ってから「西園って人が怪しい」と話した。西園はよく2人のバイト先に来ている男性で、高橋店長と話しているのを何度も見かけたことがあるという。

店長と仲が良いのなら、私たちのシフト表や住所を確認するのも容易なはずだと愛梨は言った。

だが悟は西園という名前を聞いても、名前に心当たりが全くなかった。
悟も勇気を出して、愛梨に「会いたかった」と言おうとしたとき、2人警察に囲まれ、悟は警察に捕まった。

泳がされていたことに気が付き「ごめんなさい」と泣く愛梨に、悟は「信じてくれてありがとう」と言った。

手錠をかけられ、警察に連れられて歩きだした時、悟の視界がゆがんだ。
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悟は1988年3月1日の朝に戻っていた。悟が朝、加代を迎えに行って加代の母親が自宅に戻った直後だった。

悟は自分を見送ってくれる母親を振り返り、加代の手をにぎって『今度は必ず成功する』と決意を固くした。

学校に着いてから、悟は友人の小林を人の居ない場所に連れ出して「雛月を助けたいから協力してほしい」と言った。

小林も雛月のアザに前から気付いていたことを告白し、雛月救出に協力してくれることになった。

 

3月2日㈫。誕生日会が始まり、小林は会の途中で「用事があるから」と言い出して先に帰った。
会が終わり、悟は他の友人を帰らせた後、心配する母親を家に残して加代を秘密の隠れ家に案内した。

それは近所の泉水小学校という、現在は廃校になった小学校にあるバスの中だった。
小林が会の途中で抜けた後バス内にストーブや布団を準備して、加代が1人でしばらく隠れられるようにしてくれたのだ。
加代は嬉しそうにお礼を言い、悟と小林は安心して、また遊びに来ることを約束して解散した。

3日㈬。雛月は学校を休み、矢代先生は悟をちらっと見たが、悟は知らないフリをしたが、八代は悟と小林が何か知っていることを悟った。

暗くなり、バスに遊びに来てくれた悟と小林は帰った。

加代が眠りにつこうとしたとき、バスのドアが開き誰かが入ってきた。

加代はとっさに身を隠して息をひそめた。謎の人物は懐中電灯で周りを照らしながら歩き回り、やがて中に何かを置いて出ていった。

4日㈭、矢代先生が再び児童相談所に連絡を入れて、やっと動いてくれることになった。

悟の狙いは加代を親から離して匿い、行方不明になったとして児童相談所に動いてもらうことだった。

放課後、悟と小林が加代のところに行くと、加代は悟に「昨日の夜、バスに誰かが入ってきて怖かったから、今日バスに泊まってほしい」と頼んだ。

荷物を置いていったと知り、悟はすぐに置いて行かれた荷物を開けてみると、中身は目出し帽、ラップ、霧吹き、ロープ、長靴だった。

悟は佐知子の元同僚の澤田がまとめた資料にあった内容を思い出した。
『被害者の雛月加代は、冷凍倉庫内で霧吹きを使い、急速に凍死させられた。遺体は翌朝、雛月家の物置に放置された。物置小屋付近で発見された足跡が白鳥潤の長靴と一致した。』
間違いなく、これは誘拐事件の犯人のものだ。

隣に置いてあった段ボールには練炭の道具一式が置かれていた。危険を感じた悟は、加代を連れてここを出て、加代を悟の自宅に泊めてもらうことにした。

佐知子は加代を見て悟に「でかした」と、笑顔で泊めることを許してくれた。
悟と加代が寝た後、佐知子は学校に電話した。

5日㈮朝。悟と加代が目覚めると、母親が朝食を作ってくれていた。

ご飯に味噌汁、卵焼きやウィンナーのよくある朝食だ。加代は感動して泣きながら朝ごはんを食べた。

その後、悟と加代と佐知子は、加代の家に行くと母親の明美が出てきて「やっぱりお前らか。訴えてやる」と言った。

佐知子と悟が明美を責めると、明美は逆上してスコップを手に2人に襲い掛かろうとした。
その時、児童相談所の担当者と八代先生がやって来て、明美は「はめやがったな!」と叫んだ。

明美は加代を引き留めたが、加代は母親を無視して児童相談所の人と一緒に車に乗った。

八代先生は悟をほめた後「雛月をどこに隠してたんだ?」と聞いたので、悟が全部教えると、先生は「子供は良いところを見付ける天才だな」と言った。
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あらすじ詳細④結

6日㈯朝。リバイバルが終わらないことを悟は疑問に思ったが、昭和事件史に載っていたもう1人の被害者、中西彩ちゃんの行方が分からなくなったという報道をテレビで見て、悟は真犯人を止めなければ終わらないということに気が付いた。

9日㈪放課後。悟が帰ると、家に佐知子の元同僚の澤田が来ていた。

澤田は佐知子から、悟と加代の話を聞いていたところだったらしく悟をほめてくれた。

悟が、児童相談所がなかなか動いてくれなかったんだとを話すと、澤田は「児童相談所は、先生から連絡があってからすぐに動いたと言っていた」と不思議そうに言った。

澤田の話を聞いて、悟と佐知子は八代先生に違和感を感じ始めた。

澤田は先月隣町であった中西彩ちゃんと同い年の11歳の女の子が殺された事件があったことを話した。

その女の子は自宅の風呂場で練炭が原因で亡くなっており実の父親が逮捕されたが、澤田はこの事件が気になり調べているという。
悟は練炭が加代のいたバスに置かれていたことを思い出し、すぐに澤田を泉水小学校の廃バスに連れていったが、バスに置いてあった道具と練炭は消えていた。

だが澤田は「やっぱり真犯人はすぐ近くにいる」と悟を信じてくれた。

被害者の子には共通点があり、友達が少なくて1人でいることが多い子だと澤田は教えてくれた。

1人でいる子には近づきやすいのだ。

10日㈫。悟は学校で八代先生が、休憩時間は1人でいることの多い美里に放課後、アイスホッケーの試合を一緒に応援しに行こうと誘っているのを見た。
放課後になり、悟もアイスホッケー場に行き美里を見守ることにした。

美里は試合が終わる前に席を立ってしまったので悟は追いかけたが、会場から出るまでの間に見失ってしまい、悟が会場から出た時、白鳥の車が会場から去っていくのを見た。

そこに八代先生が悟を追いかけてきて、悟は先生に頼んで白鳥の車を尾行してもらった。

車の中で、悟は先生に児童相談所のこと、加代の居たバスに荷物を置いた人物のこと、練炭で殺された女性とのことを「先生は全然関係ないよね?」と聞いたが、先生はしばらく黙った後

「僕の計画を先回りして行動を読むなんて、小学生なのにすごいね」と答えた。

真犯人は八代先生だったのだ。

先生は人けのない橋の上で車を止め、悟に美里を誘ったのが悟を連れ出すためのおとりで、白鳥食品にはここに来るように弁当を注文したと明かした。

八代「しびれたよ。君はまるで未来でも見て来たかのようだね。君には敬意を表するよ、この僕をここまで追い込むなんて」

八代は悟の腕をつかんだ。
八代「君も俺もゲームオーバーだ。俺はこの街を出ていく。君はこの街の平和を手に入れる」
そう言って八代は悟を無理やり抱き上げて橋から落とした。

悟が橋から落ちていくとき、リバイバルが終わった。

2006年。悟が目を覚ますと、隣から「あ、目覚ました」と女性の声が聞こえ、見てみると隣にいたのは大人になった加代(森カンナ)だった。

悟は交通事故後に戻って来ていた。

悟は「大人になれたんだな」と安心したが、加代は笑って首をかしげた。
加代はお腹が大きく、子どもを妊娠して幸せそうだった。

 

病院から出て急いで自宅に戻ると、母親が料理をしながらさい箸を探していた。「明日いろいろ買ってくるか~」と言う母親に、悟は「母さん、ありがとう」と言った。
悟はリバイバル以前より漫画家として成功していて、アルバイトはしていなかった。

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悟は愛梨と話した河川敷の橋の下に来ていた。

『未来は変わったのか?』と疑問に思っているとき雨が降ってきて、橋の下に雨宿りをしにきたのは愛梨だった。悟は愛梨を見つめたが、愛梨は悟を知らない。

アルバイトをしていないため、出会っていないのだ。

愛梨がカメラを持っているのを見て、悟は「夢ってカメラマンだったのか」とつぶやいた。
愛梨「一応カメラマンなんですけど、これだけで食べていくのは大変で」
悟「・・・夢を言葉に出し続けていれば、本当になる気がするよね」
愛梨「私もそれ思ってました!」
悟「昔、大切な人に教えてもらったんだ」
愛梨「そうですか」
悟「・・・会いたかった」
愛梨「え?」
悟「前に、ここでその人と会ったときに、そう伝えたかった」
愛梨「そうですか」

やがて雨がやみ太陽が出てきて、悟は晴れてきた空を見る愛梨を見つめた。

夜、悟は弁護士として働いている友人の小林賢也(福士誠治)に連絡を取り、八代が今住んでいる場所、住んでいた地域で起こった、小学生が被害にあった誘拐事件を調べて教えて欲しいと頼んだ。

小林は不思議がりながらも頼みを受けてくれた。

愛梨はリバイバル前と同様、Oasi Pizza で働いていた。

愛梨は男性と雑談している店長に挨拶をして出ていった。店長と雑談していた男性は八代だった。

 

翌朝。小林の調査によると、八代はあれから千葉の県会議員の娘と結婚し、今は市会議員をしていた。

結婚したとき、名前が八代から西園に変わっていた。
悟は小林が用意してくれた過去18年に起きた誘拐事件の資料に目を通すと、殺害方法はさまざまだったが、被害者になっていた子は皆友達が少なく、1人でいることの多い子だったと書かれていた。

悟は資料を見て、八代が以前と何も変わっていないことに落胆した。

翌日(悟が母親と買い物に出た日)、西園は子どもたちの遊び場の近くでポツンとしている1人の女の子に声をかけ、連れ去ろうとしていた。

だが車の前に悟が立ちはだかり「全然変わってないんですね」と言った。リバイバル前のこの日、悟の母親が見たのは西園だったのだ。

悟と西園はビルの屋上に場所を変えて話をした。

西園は「汚れのないあの子たちを孤独と絶望から解放してやったんだ。僕に与えられる努力の代償は、あの子たちの、僕だけのための死だ。」と犯行の理由を話した。

悟は「努力の代償?ふざけるな、子どもの未来を奪う権利はお前にない!」と詰め寄った。
西園はナイフを取り出して「これで本当にゲームオーバーだ」と言って、ナイフを自分のノドに当てた。

悟は止めようとしてもみあい、ナイフで首を怪我した。
その時、現場に小林と警官数名が駆けつけて、西園は後ずさった。

悟は「『子どもたちの未来を救え』って前に行ってくれたよね?俺に勇気を与えてくれたのは先生じゃないか!”先生”は正義じゃなきゃダメだ!」と叫んだ。
悟は出血で倒れ、西園は警官に取り押さえられた。小林は警官に救急車の手配を頼み、悟を抱きかかえた。悟は「正義の味方は死なないさ」と言い、そのまま意識を失った。

10年後の2016年。悟の母親 佐知子は墓地の前に立っており、お参りに来た人たちに「今年もこんなに来てくれて、ありがとうね」と言った。墓地には小林や小学校時代の男友達数人、雛月加代、白石潤に澤田真が立っていた。

お墓には悟の名前が刻まれていた。

主題歌:栞菜智世『Hear~信じあえた奇跡』

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