映画「龍三と七人の子分たち」あらすじ結末ネタバレ・見どころ

制作年:2015年
本編時間:111分
制作国:日本
監督:北野武
脚本:北野武

龍三と七人の子分たち|出演者・キャスト

藤竜也(龍三親分/一龍会) 近藤正臣(若頭のマサ/一龍会) 中尾彬(はばかりのモキチ/一龍会) 品川徹(早撃ちのマック/一龍会) 樋浦勉(ステッキのイチゾウ/一龍会) 伊藤幸純(五寸釘のヒデ/一龍会) 吉澤健(カミソリのタカ/一龍会) 小野寺昭(神風のヤス/一龍会) 安田顕(西/京浜連合) 矢島健一(北条/京浜連合) 下條アトム(徳永/京浜連合) 勝村政信(龍平) 萬田久子(キャバクラのママ) ビートたけし(村上/刑事) 辰巳琢郎(榊) 徳井優(龍平の上司) 川口力哉(佐々木/京浜連合) 山崎樹範(田村/京浜連合) 川野直輝(松嶋/京浜連合) 石塚康介(石垣/京浜連合) 清水富美加(百合子/モキチの孫) ほか

龍三と七人の子分たち|あらすじ紹介

元やくざで現役引退した親分、龍三(藤竜也)は息子の龍平(勝村政信)の元で息子たち家族からうとまれながら、肩身の狭い生活を送っていた。
ある日、龍平一家が出かけている間の留守を頼まれた龍三に”オレオレ詐欺”に騙されかけた。この事件をきっかけに龍三は、詐欺まがいの商売をしている西(安田顕)率いる”京浜連合”に一泡吹かせるため、昔の仲間たちを集めて”一龍会”を結成した。

龍三と七人の子分たち|見どころ

・藤竜也が渋かっこいい!

・”やくざがやりそうなこと”をきわどい内容まで全部笑いに変えるビートたけし監督のスゴ技!

以降はあらすじ詳細でネタバレ含みます。
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あらすじ詳細①起

元やくざで現在は引退している龍三親分(藤竜也)は息子の龍平(勝村政信)と龍平の妻と孫の4人で暮らしていた。

龍三は現役時代は”鬼の龍三”と恐れられた存在だったが、現在は玄関先で自慢の刺青がよく見えるタンクトップ姿に小指と薬指の無い手で木刀を素振りしたりするので、龍平たち家族からは世間体を気にされ煙たがられていた。

ある日、龍平家族は妻の実家に帰省することになり、龍三は留守番とペットの世話を任されて、龍平はお小遣いを父に渡して行ってしまった。
龍三はさっそく金を持ってパチンコに出かけたが当たらず、「玉を恵んでくれ」と言ってきた男性に自分の台を譲った。

数分後、自分が譲った台で男が当たりを出していて腹が立ち、龍三は男を殴ってパチンコ屋を追い出された。


帰宅した龍三は元子分の若頭のマサ(近藤正臣)に食事へ行こうと電話した。マサとの電話を切った直後、オレオレ詐欺の電話がかかってきた。まんまと引っかかってしまった龍三はその後、電話を変わった上司に扮した詐欺師・佐々木(川口力哉)から”あなたの息子が落としてしまった、取引先に支払うはずだった500万円の立て替え”を要求された。だが龍三は「そんな大金はない」と言うと、佐々木は「今から近所の公園に会社の者が取りに行くから、金目のものがあれば何でも持ってきてほしい」と言って電話を切った。龍三は息子が会社をクビになることを恐れ、言われるがままに金目のものをいくつか持ち公園へ。
公園で受取人・田村(山崎樹範)と落ち合った龍三は、現役時代に頂いたやくざの組のバッヂなどを田村に見せた。元やくざだと気付いた田村は慌て始めたが、龍三はこれらの品でダメならと、田村の目の前で指を詰めようとした。完全にビビった田村は「もういいです!」と逃げていった。

龍三マサは現代の若者を嘆きながら定食屋でお昼を食べ、昔の仲間のモキチが今は※寸借詐欺をして生活しているらしい、と噂話をしたあと、昔の※シマをまわってみることに。

※シマ:やくざ用語で彼らの縄張り

※寸借詐欺:金持ちが現金を持ちあわせていないフリをして通行人などから金を騙し取る詐欺

シマ内の商店街を歩いていると、”はばかりのモキチ”(中尾彬)が噂通り寸借詐欺をしていた。そこへ若いやからにモキチが絡まれ、龍三が止めに入って喧嘩になりそうなところを警察の村上(ビートたけし)が止めに入り、若者たちは退散した。村上は組織犯罪対策部の刑事で、昔から龍三たちが世話になっていた刑事だった。
その後居酒屋に行くことになり、そこで村上は、さっきの若者は”京浜連合”という犯罪組織の者たちで、近頃は薬や詐欺などやりたい放題やっているという話をし、気を付けるよう注意して帰っていった。

京浜連合ではボスの西(安田顕)が商店街でモキチに絡んだ松嶋(川野直輝)に説教をしていた。そこで元やくざのじじいの話が出て、同じく説教を受けていた田村も、元やくざのじじいに詐欺の邪魔をされたと西に報告した。

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あらすじ詳細②承

翌日、龍三の家に集まったマサモキチは、龍三の部屋で来ていたハガキに目を通していた。そこにはスティーブ・マックイーンが好きで現在は病院に入院している”早撃ちのマック”(品川徹)や現在は介護施設で暮らしている”カミソリのタカ”(吉澤健)などに『久々に昔の仲間で集まらないか』と返事を出した。

同じころ、龍平は家族三人でお化け屋敷に入り連休を楽しんでいたところ、現在勤めている食品会社から連絡があり、会社に行かなければならなくなった。家族に詫びをいれ会社へ行くと、会社の門前で食品添加物反対のデモが起こっていた。龍平の上司(徳井優)が「君の父親はその筋の人なんでしょ、こういうの何とかできないの?」と聞くが、龍平は「父親からはずっと迷惑をかけられ続けてきて頼りたくないし、父親にはどこの会社に勤めているか話してないんです。父親のことは隠したいから、社長には絶対に言わないでください!」と突っぱねた。


一度帰宅した龍平は玄関の靴で来客に気付き、ペットの鳥かごを見るとジュウシマツがいなくなっていた。

龍平が龍三の部屋を見ると、昔の仲間と酒を飲み寝ている龍三たちの姿。テーブルの上にはくちばしと足の残った焼き鳥が乘った皿が置いてあった。

怒った龍平は寝ている3人を叩き起こし「迷惑だから出ていけ」と怒鳴った。ここは龍平の家だったため、龍三は仕方なく出ていき、しばらくマサの家でお世話になることになった。

龍三マサは昔の仲間たちとの待ち合わせ場所にいた。モキチマックタカ五寸釘のヒデ(伊藤幸純)、ステッキのイチゾウ(樋浦勉)の7名が集まった。

久々に馴染みの店で飲もうと思ったが、行ってみるとその店は京浜連合の詐欺にあい潰れてしまっていた。別の焼き鳥屋に入り、そこで盛り上がった7人は京浜連合に対抗すべく、新しく暴力団を結成することに。

そこで今までの犯罪歴をポイントに換算し、点数の高い順に親分、若頭、子分と役回りを決定し、親分は龍三、若頭はマサに決まった。その後焼き鳥屋から酒を奪い、マサの家に移動して龍三たちは親子の盃を交わした。

京浜連合の押し売りセールスマン石垣(石塚康介)が浄水器と羽毛布団を持って、何も知らずに団地に住むマサの部屋のインターホンを鳴らした。マサがドアを開けると、石垣は玄関で浄水器をプレゼントし、いつも通りの手口で布団を購入させようとずかずかと寝室へ入ると、そこには刺青の露わな姿の龍三たちがいた。石垣は布団を置いたまま慌てて逃げ帰り、ボスの西に怒鳴られた。

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あらすじ詳細③転

龍三たちは組の名前を”一龍会”とし、昔にお世話になった榊会長に、組を結成した報告と挨拶に行くことにした。会長の家に着いた一龍会を出迎えたのは榊会長の息子(辰巳琢郎)だった。榊から会長は5年前に亡くなり、現在は自分が会長の後を継いでおり、今後はやくざと手を組む気は無いことを話し、すぐに龍三たちに浄水器と羽毛布団のセールスを始めた。
モキチは羽毛布団を買ってしまった。
龍三たちが帰路についていると、通りに車を停めて男が降りてきた。龍三が見覚えのある顔だったのでよく見たら、パチンコ屋で龍三が殴った男だった。

その男はわざわざ車いすに乗り、身体障がい者のフリをしてぼろいアパートに住む男から借金の取り立てをしていた。
男は徳永(下條アトム)といい、龍三が声をかけると徳永は「金になるから取り立ての仕事を一緒にやらないか」と誘い、金が必要だった龍三たちは徳永について行ってみることにした。
車に全員乘れなかったため、龍三マサモキチが話を聞くことにして他のメンバーは解散した。徳永の車に乗り詳しく聞くと、取り立てた金の半分が取り分になるとのことだった。

マサが車いすに乗り、負債者が住むアパートに行き取り立てを行ったが、負債者の前で龍三とマサが口喧嘩になり、龍三は負債者に「迷惑かけたな」と逆に金を渡してアパートから出てきてしまった。
アパートの下で待っていた徳永を殴りつけ、どこから仕事を請け負ったのか問い詰めると、徳永は暴力団の西佐々木という男からだと答えた。京浜連合の上層部の名前だった。龍三たちは挨拶をしに京浜連合に出向くことにした。


一龍会の7人は京浜連合の自社ビルに来て西に組を立ち上げた挨拶をしたが、西は「俺たちはやくざじゃねぇから関係ねぇ」と言い警察を呼んだ。通報を受けてやってきた村上に連れられてビルから出ていく一龍会組員たち。村上はやんわりと注意だけして帰っていった。


その後しばらく一龍会の7人は昔のシマを周り、飲食店から”※みかじめ料”を取り立てて回ったり、食品会社の前で一人でデモを行っていた神風のヤス(小野寺昭)と偶然再会し、その会社が息子の龍平の勤め先とは知らず、デモを手伝ったりと楽しくやっていた。

※みかじめ料:やくざが店を守る代わりに店に要求するお金

ある夜キャバクラに行くと、モキチの孫娘の百合子(清水富美加)がキャバ嬢として働いていた。そしてそこのママ(萬田久子)が龍三に昔から憧れていたというので、龍三はママに誘われるがままママのマンションに行き酒を飲んだ。

龍三の自慢の刺青を見せて盛り上がっていたところに、突然西がやってきて、ママは慌てて龍三を風呂場に隠れさせた。そのキャバクラも京浜連合の傘下にあり、ママは西に自宅でも関係なく接待もさせられ、さらに暴力も振るわれていた。龍三は「とりあえず帰って」とママに言われ、ブリーフ一丁だった龍三はママの服を来てすごすごと帰宅した。

西は一龍会が仕事の邪魔になるため、部下であり百合子の彼氏でもある石垣に百合子をさらうよう命じた。その日の夜、百合子がさらえなかった石垣は、百合子にことの顛末を正直に話し、百合子はそのことを祖父であるモキチに相談した。

モキチは怒り、翌日京浜連合に乗り込みに行くが、逆に捕まってしまい西にバットで殴り殺されてしまった。

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あらすじ詳細④結

モキチの葬式が済んだあと、一龍会は京浜連合に殴り込みに行くことを決意した。

各々世話になった人や施設に電話をし、お別れを言った。龍三も龍平の家に電話をかけ、龍平に今までのことを謝った。龍平は「俺はせいせいしてたんだけどさ、息子がおじいちゃん、おじいちゃんてうるさくてさ。帰ってきてくれないかな」と言ってくれた。龍三は息子に感謝して電話を切った。


神風のヤスカミソリのタカは飛行機でビルに突っ込むと言い、空港へ向かった。

龍三たち5人は霊柩車を奪い、死に装束のモキチを連れて京浜連合のビル前で飛行機の到着を待った。

ヤスは戦争に行ったことのない特攻隊志願兵だった。タカと共に空港に潜り込み小型飛行機を奪ってビルへと飛んだが、途中で海とアメリカの空母が見え、ヤスは空母へと着陸してしまった。仕方なく6人でビルに乗り込むことに。

モキチを車いすに乗せ京浜連合の男たちと戦うが、お互いの攻撃のほとんどがモキチに当たり、戦況に進展はなかった。そんな中五寸釘のヒデが、部屋にあったダーツの的に五寸釘を9本命中させた。それを見た西は恐れをなして部下たちとともに逃げ出した。

西たちはビルにちょうどやってきた下っぱの徳永が乗っていた車で逃げ出し、龍三たちは通りかかったバスをジャックして西の車を追った。

逃げ続け、追い続け、港にたどり着いた。西の車は行き止まりでUターンしようとして、龍三たちのバスに激突した。

やがて双方が乗り物から降りてきて殴り合いになっていたところに警察の村上達が到着し、その場にいた全員が逮捕された。ぞろぞろと警察に連行される車に乗りながら
マサ「今回俺は2人刺したから、出てきたときは俺が親分だな」
龍三「出てくるときなんざ全員死んじまってるよ!」
龍三は決めポーズを取った。

終わり。

主題歌:オリジナルサウンド

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