「インビクタス/負けざる者たち」観る前に知っておきたい基礎知識!ネタバレ無し

この記事では映画「インビクタス/負けざる者たち」について、観る前に知っておくと役立つ基礎知識を紹介しています。
本作をこれから見る方や、観たことがあるけどあまり理解できなかった…という方は読んでみてください♪

 

主人公のネルソン・マンデラ氏について

(ネルソン・マンデラ氏 引用:https://medium.com

本作は、ラグビーチームの成長過程だけを楽しみたい方であれば知らななくても大丈夫ですが、主人公の南アフリカ共和国 第8代大統領ネルソン・マンデラについての基本的な知識がなければ冒頭から置いてけぼりにされてしまう可能性があります。
マンデラ氏がどのような人物かを知った上で見ると より楽しめるので、はじめにマンデラ氏についてザックリですが経歴などをまとめます。

ネルソン・マンデラの半生

マンデラは1918年に南ア トランスカイのとある村で生まれ育ちました。
大きくなると、秀才だったマンデラは南アフリカの大学に進学します。
大学時代は※反アパルトヘイト運動に参加して1校を退学、その後 南アフリカにある別の2つの大学に入学・卒業しました。

大学卒業後の1944年、26歳の時に※アフリカ民族会議(ANC)に入党します。

アパルトヘイトは、当時の南アフリカで推進されていた人種隔離政策のことです。
南アフリカにはオーストラリア系の白人が多く住んでおり、白人とそれ以外の人種(主に黒人)を差別する政策が進められていました。
具体的に言うと、労働面については白人は良い待遇で働けて、黒人はかなり悪い条件(低賃金など)でしか雇わなかったり、教育面では白人と黒人の共学を禁止にしたり、それ以外だと、白人と白人以外の人種の恋愛を禁止したりなどがありました。
詳しくはWikipediaをどうぞ。

 

アフリカ民族会議は、1921年に発足した南アの黒人解放運動組織です。
ネルソン・マンデラは1944年にANCに入党、やがてリーダー的存在となり1991年~1997年まで代表も務めました。
ANCは当初、非暴力主義を掲げて地道に活動を行っていましたが、1960年に起こった※シャーピブル虐殺事件をきっかけに武力闘争路線に移行しました。
詳しくはwikiでどうぞ。

シャーピブル虐殺事件は、1960年当時、アパルトヘイト政策を進める南アフリカ政府に対して抗議活動を行った黒人たちが大勢殺された事件です。
69名死亡、180名以上が負傷しています。
詳しくはwikiでどうぞ。

 

ANC入党後はリーダー的存在となり、いくつものストライキやデモの先頭に立ってアパルトヘイト反対を主張し、次第にマンデラはアパルトヘイト推進派の政党から目を付けられるようになりました。
1960年以降、ANCが武力闘争戦術に移行した後も軍事組織の司令官を務め、1962年(44歳の時)に逮捕されます。
1964年に国家反逆罪で終身刑を言い渡されますが、ネルソンは獄中でも勉学に励み、1989年(71歳の時)には南アフリカ大学の通信制過程を追えて法学士号を取得したり、その他にも語学の勉強や、本作のメインとなるラグビーの知識を得たりしています。

マンデラは獄中でも人種差別反対を唱え続けて解放運動の象徴的な存在となり、次第に国中からマンデラの釈放を求める声が高まりました。
そして1990年(72歳の時)の2月、ついにマンデラは約27年もの刑務所生活から解放されました。
本作はマンデラが刑務所から釈放された1990年から始まります。

その後、マンデラは全ての人種が選挙権を得られるように活動を続け、1994年の4月に全人種による総選挙が行われました。
この選挙で、マンデラは南ア初となる黒人大統領に選ばれ、1999年まで大統領を務めました。

1994年に大統領となったマンデラはアパルトヘイトを撤廃しても、まだこの国に根強く残る差別文化をなくそうと努力します。
そのためにマンデラが目を付けたのがラグビーでした。

1995年のラグビーワールドカップの開催地が南アフリカ共和国だったことはご存知の方も多いと思います。
そして、南アのラグビー代表チームのスプリングボクスは世界的にも知名度の高い強豪チームだったので、メディアも国民もラグビーに注目していました。
当時、南ア内でラグビーは『白人と富裕層がするスポーツ』という強い印象があり、実際、マンデラが大統領になるまでボクスのチームには白人しかおらず、『スプリングボクスはアパルトヘイトの象徴』とされていました。

マンデラはその印象を利用して、黒人選手をスプリングボクスに入れた上で、ボクスのラグビーワールドカップ優勝を狙いました。
白人も黒人もいる新しいスプリングボクスが優勝すれば、対立が多い国民の団結力を高め、国外に対しても南アが変わったのだとアピールできるからです。

 

スプリングボクスのキャプテン フランソワ・ピナールについて

Nelson Mandela and Francois Pienaar

(マンデラ大統領(左)と、笑顔のピナール(右) 引用:https://www.rugbyworldcup.com

準主演となる、マットデイモン演じるラグビー選手フランソワ・ピナールは、南ア出身のラグビーユニオンプレーヤー(15人制ラグビーのプロプレーヤー)です。
ピナールは自国でのワールドカップ開催に合わせた1993年~1996年までスプリングボクスのキャプテンに就任していました。
1994年にマンデラが大統領に決まった当初、マンデラが最も嫌うアパルトヘイトの象徴だったスプリングボクスはチーム自体がなくなるか、チーム名やチームカラーを変えさせられるだろうと予想されていましたが、マンデラはスプリングボクスの外見ではなく中身を変えることで、国民全体から差別意識を払拭しようとします。

フランソワ・ピナール選手についての詳細は、何度も登場させてしまいますがWikipedia(英語版)をご覧くださいませ。


基礎知識はこんなもんで大丈夫だと思います!お付き合いありがとうございました♪
それでは本作をお楽しみください!

この記事が参考になったら「いいねorシェア」お願いします(^O^)

映画『インビクタス/負けざる者たち』関連商品(楽天)

参考記事
AFP:故マンデラ氏がラグビー殿堂入り、南アで95年大会を開催
読売新聞:南アフリカ<中>初出場V 歓喜で一つに