2ページ目
グリートとピーターの関係
グリートはヨハンに恋をしていましたが、一方でピーターとも恋仲になっていました。
当然ですがヨハンは既婚者でしかも雇い主なので、叶わぬ恋だと言い聞かせながら、満たされぬ想いをピーターで満たしていました。
つまりグリートにとってピーターはヨハンの代わりです。
真珠の耳飾りを着けて絵のモデルになった後、グリートは高ぶった気持ちをピーターに抱いてもらうことで落ち着かせます。
個人的には牛舎で、なんて絶対に嫌ですが、場所を選んでいない点や、フェルメール家を追い出された後にピーターを頼らないし結婚もしていない点なども、グリートにとってピーターはセフレでしかなかった(興味がなかった)ことを表しています。
スカーフと耳飾りを渡された意味
(引用:https://www.reviewanrose.tokyo/)
グリートがフェルメール家を追い出された後、モデルになった時に使った青いスカーフと真珠の耳飾りがヨハンから送られてきます。
これは表向きには餞別のような意味合いがあったのでしょうが、私にはどうしてもポジティブな意味には捉えられませんでした。
キャサリンはこのスカーフと耳飾りを見たくもないでしょうし、家のどこかに置いといてキャサリンに見つかったら喧嘩の種にもなりなねないので、グリートに押し付けたのが正直なところだったのではないでしょうか。
グリートも受け取った時にクシャッと握りつぶすような仕草をしていたので、押し付けられたと感じていたように見えました。
追い出されることになった時、グリートは心のどこかでヨハンが引き止めてくれるのではと最後まで期待していましたが、ヨハンは去っていくグリートと目を合わそうともしませんでした。
この時のヨハンの対応でグリートは大人の残酷さを知ります。
ヨハンも実際にはグリートに惹かれていましたが、家庭を壊してまでどうこうなる気は無かったということです。
ここからは邪推ですが、ヨハンはキャサリンが怒った時「グリートに手を出さなくて良かった」とすら思っていたかもしれません。
グリートが耳飾りをどうするのかはわかりませんが、年月が経てば耳飾りは「初恋の甘酸っぱい思い出」になるでしょうが、思い出したくない思い出として売ったり捨てたりしてしまうのかもしれません。
以上です。読んで頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てていたらハートマークを押してもらえると嬉しいです(^^)
感想などお気軽に(^^)